バーチャル旅行サービスを使った認知症予防の実証実験

バーチャル旅行サービスを使った認知症予防の実証実験

バーチャル旅行サービスを使った認知症予防の実証実験

「GENCHI」を使い、産学官が連携

バーチャル移動サービス「GENCHI」を運営する株式会社toraru(大阪市住之江区)は、認知症予防研究の奈良県立医科大学、福祉・介護施設運営の株式会社ナッセと共同で、認知症に関わる課題を幅広く理解し、その予防策への道筋を探るために、バーチャル旅行体験が人にもたらす認知機能と心理への影響についての共同研究を実施し効果を実証しました。

検証は、2017年5月より株式会社ナッセの施設を中心に実施され、認知機能への影響が予測されており、大阪府の「平成29年度大阪起業家スタートアップ事業」により支援を受け、2018年2月以降、社会福祉法人等8団体の協力を得て、被験者総合計189名の参加により検証が続けられていました。

検証結果は、日本精神保健看護学会第29回学術集会・総会(2019年6月8日〜9日)にて、奈良県立医科大学の澤見一枝教授らにより「高齢者を対象としたバーチャル旅行体験による認知的及び心理効果」として発表が行われました。

実証の対象となった189名の参加者のうち、前後比較可能な欠損値のない100名のデータを分析、被験者の平均年齢は80.4±7.7歳で男性は21名、女性は79名。「GENCHI」による介入群では、漢字符号、語想起、即時再生、遅延再生の各項目において上昇しました。

奈良県立医大の考察と結論

学会発表では考察と結論について次のように述べています。
「認知得点も心理得点も介入群が有意に向上し、非介入群は変化がなかった。外出できない状況にあってもその場に居ながら旅行体験の感覚を得て、さらに現地にいる人とのコミュニケーションができるため、認知的にも心理的にも刺激を受けて数値の改善につながった。心理的には満足感と達成感の向上が特に大きく、動けなくとも達成感を得られることが大きな利点である。今後ますます超高齢者が増加するため、本介入を精緻化したい。」

「GENCHI」は、依頼者が旅行希望地にいる引受人とスマートフォンアプリを介して繋がり、引受人が仕事として引き受けた場合、スマートフォンのアプリで現地をライブストリーミングして視覚し、依頼人とリアルタイム共有し疑似的な移動をするものです。

詳しい発表内容については下記外部リンクよりご覧下さい。

(画像はイメージです)

奈良県立医科大学×ナッセ×toraru 体の移動しない新しい移動サービスGENCHIを使ったバーチャル旅行体験が認知症予防になることを証明

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