「福祉避難所」ってどんなところ?

皆さんは、「福祉避難所」をご存知でしょうか。自然災害が発生した時に、認知症高齢者や障がい者など指定避難所で避難生活を送るのが難しい方(要配慮者)が利用する避難所です。実際にどのような場合に利用するのでしょうか。事前に知っておくと、安心して行動できます。

今回は、「福祉避難所」についてご紹介します。

日本は自然災害が多いと言われています。自然災害とは、被災者生活再建支援法によると、「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる災害」と定められています。日本は、活火山が多く噴火や地震・津波が多いこと、台風が夏から秋にかけて日本へ上陸しやすい天気になるため、暴風・豪雨・洪水・高潮などが起こりやすいと考えられます。一方で、河川や海における堤防の整備、地震に対する技術の進歩に伴い、自然災害による死亡者・行方不明者は減少しています。

また、2019年より避難情報の警戒レベルが変更になり、高齢者等の避難に時間を要する人とその支援者は警戒レベル3と発表された時点で避難するようになったのも記憶に新しいと思われます。

避難情報の警戒レベルが変更したのをご存じですか?

福祉避難所は、指定避難所での避難生活が難しい高齢者(例えば、身体等の状況が特別養護老人ホームや老人短期入所施設等へ入所するには至らない程度)や障がい者、妊産婦、乳幼児、傷病者、内部障害者、難病患者など配慮が必要とされる方(要配慮者)が避難するために開設されます。

福祉避難所は、災害が発生した当初から開設される避難所ではありません。状況など必要に応じて、市町村が判断して開設されます。そのため、災害が発生してすぐに福祉避難所へ避難することはできません。また、自己判断で福祉避難所へ避難することもできません。状況によってですが、災害発生から数日経過した後に市町村が必要だと判断してから、福祉避難所が開設されます。

避難する順序は以下の通りです。

@災害が発生し、避難レベルに応じて、指定避難所(市町村によって指定された小中学校・コミュニティセンターなど)へ避難する。
A指定避難所での生活が困難である方(要配慮者)を、保健師などから意見を聴き、市町村が判断して優先順位を決定する。
B市町村が福祉避難所の開設を要請し、受け入れを決定する。
C要配慮者と家族もしくは介助者(1名程度)が、福祉避難所へ避難する。

内閣府のガイドラインによると、「利用可能な施設としては、以下の施設が考えられる。以下の施設については『バリアフリー』『支援者をより確保しやすい施設』を主眼において選定する。」とされています。

・一般の避難所となっている施設(小・中学校、公民館等)
・老人福祉施設 (デイサービスセンター、小規模多機能施設、老人福祉センター等)
・障害者支援施設等の施設(公共・民間)
・児童福祉施設(保育所等)、保健センター、特別支援学校
・宿泊施設(公共・民間)

災害が多い日本において、認知症高齢者などの要配慮者が安心・安全に避難生活が送れるように配慮した施設が福祉避難所です。お住まいの役所のホームページで確認をしておくと安心です。また、実際に避難する際の順序を理解しておきましょう。

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