活用していますか?レスパイトケア

皆さんは、レスパイトケアをご存知でしょうか。レスパイトとは、休息という意味です。介護者が日々の介護に疲れる前にレスパイトケアを利用することが、長続きする介護の秘訣です。

今回は、レスパイトケアについてご説明します。

レスパイトとは、休息の意味です。認知症や介護が必要な高齢者の方たちや、障害のある方たちが、ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)などを利用し、日々在宅で介護を行っている家族など介護者の負担を軽減するためのケアです。

利用する目的として、
@利用者の心身の状況や病状が悪い場合
A家族など介護者の病気、冠婚葬祭、出張
B家族など介護者の身体的・精神的負担の軽減
などがあります。

しかし、介護者は、「自分のリフレッシュのためにショートステイを利用するのは、介護を放棄しているのではないか」、「自分の都合を優先してはいけないのではないか」と、レスパイトケアを利用せず、介護者だけで介護を抱え込んでしまう場合があります。

短期入所生活介護は、特別養護老人ホームなどの施設に入所して、日常生活のケアなどを受けます。短期入所療養介護は、介護老人保健施設や診療所、病院などに入所して、医療や日常生活のケアなどを受けます。

どちらも利用できる対象者は、要介護1以上の介護認定を受けた方で、連続利用日数は30日までです。厚生労働省??によると、短期入所生活介護利用者の平均要介護度は2.89、1回の平均利用日数は14日以内が約7割でした。また、利用予約の申し込み時期は1〜2か月前が約5割でした。

実際に介護者の急な用事などで利用しようとしても、入所できる施設を探すだけでも大変な労力です。そのため、日頃からケアマネジャーと相談しながら、自宅から近い・通常はデイサービスで通っている施設など、利用しやすい施設を探しておくことをお勧めします。

Aさん(40歳代女性、会社員)は、母親を自宅で介護しています。日頃は訪問看護・訪問介護・デイサービスを利用しています。レスパイトケアを利用するきっかけは、Aさんが介護に専念するあまり、追い込まれてしまったことからでした。Aさんは10日間在宅で介護を行い、4泊5日ショートステイを利用するというサイクルを組んで、月2回利用しています。ショートステイを利用している間、Aさんは、旅行に行ったり、残業をしたり、友達と遊びに行ったりして、日頃の介護から開放されると共に、次の在宅で介護を行うのに向けて、活力を蓄えています。

Bさん(40歳女性、団体職員)は、母親が介護老人保健施設(老健)に入所していました。3か月経過したため、その後は在宅で介護をしていました。Bさんは、出張や学会に参加するため、利用日の2か月前に予約をして、以前入所していた介護老人保健施設(老健)にショートステイをしました。以前入所していた施設ということもあり、母親も安心して過ごしていました。

このように、レスパイトケアの利用方法は、さまざまです。日頃からショートステイを利用することで、スタッフと顔なじみになり、緊急時の場合でも安心して利用することができます。

介護者は罪悪感を抱くのではなく、自分の仕事や生活を充実させるために、利用しましょう。

1)厚生労働省 短期入所生活介護及び短期入所療養介護(参考資料)(2019年9月19日アクセス)
2)厚生労働省 介護事業所・生活館連情報検索(2019年9月19日アクセス)

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