新年早々に北朝鮮からミサイル、コロナ急拡大…岸田政権は前途多難な事態に

岸田文雄首相が、新年早々から前途多難な事態に直面した。5日午前8時すぎに、北朝鮮から弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体が発射され、日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと推定される。新型コロナウイルスは新規感染者が全国的に増加し、第6波到来の危機感は高まるばかりだ。

北の一撃の第一報を受けた岸田首相は、官邸対策室で情報収集と同時に緊急参集チームを招集した。危機管理対応を優先し、昨年12月11日に東京・赤坂の議員宿舎から首相官邸に隣接する公邸に引っ越した効果を示した。一方で松野博一官房長官は「我が国と地域の平和と安全を脅かすもの」としたが、北朝鮮への抗議には「分析の結果を踏まえ、しかるべく対応したい」と述べるに留めた。

新型コロナは感染拡大に歯止めがかからない。沖縄では新規感染者が623人となり、昨年8月28日以来の600人超え。東京でも新規感染者数は390人と、前日4日の151人から一気に2倍以上となり、昨年9月26日以来の300人台に。大阪でも244人の感染が確認された。

岸田首相は仕事始めの前日4日に三重・伊勢神宮を参拝し、「十分な備えをした上で、過度にオミクロン株を恐れることなく、国民みなで協力して、この状況を乗り越えていきたい」と語った。だが、空港検疫などの水際対策も万全とは言えず、渡航歴のない市中感染者が増加し、第6波襲来は現実味を帯びてきた。17日召集が見込まれる通常国会では野党の厳しい追及は必至。第2次岸田政権は多難な新年を迎える。【大上悟】