中村九段「昭和の感覚で攻めたが」藤井2冠に完敗

中村九段「昭和の感覚で攻めたが」藤井2冠に完敗

対局に臨んだ中村修九段(日本将棋連盟提供)

将棋の藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)がB級1組への昇級を目指す第79期順位戦B級2組、中村修九段(58)戦が6日、大阪市「関西将棋会館」で行われた。対局は午後9時58分、94手で後手の藤井が勝ち、これで8連勝と単独トップをキープした。中村は6勝3敗となり、3枠ある昇級争いから後退した。

棋士会の会長で、王将を2期獲得したこともある中村は、山吹色の羽織を着た和服で登場した。正月気分もあるが、「藤井さんと指す機会はなかなかない」と、自分自身に気合を入れて大阪入りした。

対局は、「受ける青春」の異名を持つベテランが粘るつもりで指していたが、途中で「攻め将棋」に方針転換。先手で仕掛けたが、若きタイトル保持者の反撃に遭って押し切られた。

「こんなに丁寧に受けられるとは思わなかった。昭和の感覚で何とかなるだろうと攻めたが、途中から攻めが続かなかった。こちらの手をしっかりと読み切られ、しっかり受けられて完敗という感じでした」と終局後は苦笑い。順位戦で初顔合わせとなった藤井との対局を楽しみにしていたが、「もう少しいい勝負をしたかった」と残念そうだった。