支持率低下中に緊急事態宣言 効果は疑問/識者見解

支持率低下中に緊急事態宣言 効果は疑問/識者見解

1都3県の緊急事態宣言再発令が決定し、閑散とする夜の渋谷の歓楽街(撮影・河田真司)

新型コロナウイルスの新規感染者が東京都で2447人、国内の感染者数も7500人以上で過去最多となった7日午後、菅義偉首相が新型コロナウイルス特別措置法に基づく、緊急事態宣言を東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県に再発令した。

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<循環器及び感染症専門の愛知医科大・後藤礼司医師>

行政が感染拡大防止対策を出すタイミングが先手を打っているわけではなく、遅れ遅れで来ている。病床数を増やそうとしても、医療従事者含めた「対応できる人」が十分おらず、新規感染者数を抑えるしかなかったが、残念ながらここまでは波にのまれる形となってしまった。ここまできては当面、終息は難しいと思います。

緊急事態宣言再発令で効果が出るとすれば、人の移動をどこまで抑えるかがポイントになります。緊急事態宣言だけではダメです。密にならないようにする、感染したとしてもクラスターにならないようにするかどうか、1人1人の意識にかかっています。政府がどこまで国民に呼びかけられるか。政権支持率が低下する中では甚だ疑問です。政治力がないと、国民には響かないです。

身の回りにコロナ感染した人がいない、という人がいますが、それはたまたまです。今の感染急拡大でこれから重症化する方がどんどん増え、大事な人が病院に受け入れてもらえない日も来る。もう来ています。行動変容するにはコロナの怖さを1人1人が目の当たりにするしかないのかもしれません。やれることは手洗い、必要なところでマスク、密を避けるといった基本的な感染対策だけです。