植松被告、両手に白ミトン やまゆり園2回目公判

植松被告、両手に白ミトン やまゆり園2回目公判

公判が行われた横浜地裁

相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で16年に入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の第2回公判が10日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で行われた。

植松被告は8日の初公判の際、小指をかみ切ろうとするなど自傷行為を行い、暴れ、退廷を命じられたことを受けて、この日は手首上くらいまでを覆う、ミトンのような白い手袋を両手に着用した状態で、午前10時26分に入廷。黒のスーツに白のシャツで、ネクタイはしていなかった。

青沼裁判長から「法廷の秩序を乱した時は退廷命令を下します。良いですか?」と聞かれ、植松被告が「はい」と答えたのを受けて、同10時29分に手錠が開錠された。さらに同裁判長からは「自傷行為のようなことをして、退廷せざるを得なかったものであって、甚だ遺憾。2度と法廷の秩序を乱すような言動はしないように」と重ねて注意があった。植松被告は神妙な顔をして話を聞いていた。

午前中は、検察官から個々の証拠の説明が行われ、死亡した19人、負傷した24人の被害者の、襲われた直後の状況が事細かに明らかにされた。植松被告は、自らが行った凶行の数々、死傷者の状況を表情1つ変えず、聞いていた。時折、傍聴席を見詰め、取材で顔見知りになったとみられる記者が出入りすると、軽く頭を下げることもあった。また下を向き、牙をむくように口を開いたり、何回か、目をつぶった。

法廷では、傍聴席と法廷を仕切る柵の前に4人、植松被告の両脇に2人の刑務官がつき、植松被告の一挙手一投足に厳しく目を光らせていた。【村上幸将】