7年ぶり新品種金魚“五輪日本代表応援魚”になる?

7年ぶり新品種金魚“五輪日本代表応援魚”になる?

イベントで紹介されたサクラチョウテンガン(撮影・鎌田直秀)

<パワーアップ2021 上向きニュース21選>

新型コロナウイルス感染拡大により首都圏で緊急事態宣言が再発令されるなど、今年も日常生活が制限される日々が続く。日刊スポーツでは「パワーアップ2021 上向きニュース21選」と題した企画で、少しでも気持ちを高めることができるパワーアイテム、ワード、スポットなどを紹介していきます。

第1回は、日本で7年ぶりの新品種誕生となった金魚「サクラチョウテンガン」。名前も容姿も上向き間違いなし!

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ギョギョギョ〜と驚きの表情のような上目遣いの大きな目玉。桜の花びらが舞うかのような優雅で美しい姿。昨年10月に初披露、初出荷された金魚の新品種「サクラチョウテンガン」は、コロナ禍や自然災害が続く中、癒やしの存在となるかもしれない。

金魚の町として有名な愛知県弥富市にある愛知県水産試験場が、15年から新品種改良を続けてきた。携わってきた同試験場の鈴木航太さん(25)は「“弥富金魚”のブランドを高めてほしいですし、日本だけでなく外国の方の気持ちを上向きにできるような金魚になったらうれしい」と願う。

中国で、赤デメキンの突然変異として誕生した「チョウテンガン」と、弥富の品種で丸い体に朱色と白のまだら模様が特徴の「サクラニシキ」を交配した。毎年4月に生まれる数千個の卵の中から、成長過程を見ながら「目がしっかりと上を向いている」「赤くきれいな桜模様」「背びれがない」「尾びれが開いている」などを“審査”し、厳選した数匹を、さらに掛け合わせてきた。「うろこがきれいで、ポッチャリしている子が魅力的」と担当者。体長は1年で約8センチとなって出荷され、3年ほどで約15センチとなる見込みだ。

1年延期された今夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックにも間に合った。金魚は金メダルを連想させるほか、名前には日本の象徴でもある「サクラ(桜)」、表彰台の「チョウテン(頂点)」が含まれており、“日本代表応援魚”にもなる!?

金魚すくい用の金魚も扱う金魚業界は、コロナ禍で夏祭りなどの中止が相次ぎ、大打撃を受けた。米国で日本人初のゴールドディスク賞を受賞した歌手・坂本九の名曲「上を向いて歩こう」を体現するような、サクラチョウテンガン。初競りでは想定の20倍を超える値がつき、早くも人気だ。業界の景気回復の一翼も担っている。愛らしい金魚にパワーを得ながら、みんなで、上を向〜いて歩こ〜う♪。【鎌田直秀】