海部俊樹氏が死去、91歳 水玉ネクタイがトレードマーク、第76代首相

第76、77代内閣総理大臣を務めた海部俊樹(かいふ・としき)氏が9日に死去したことが、14日、複数の関係者の話で分かった。91歳。

名古屋市出身。早大時代は、数々の著名政治家を生み出した「雄弁会」に所属した。

1960年(昭35)、旧衆院愛知3区に出馬し、初当選。文相、蔵相、官房副長官などを経て、1989年(平元)8月、自民党総裁選で石原慎太郎氏、林由郎氏を破り、第14代総裁に選出され、第76代内閣総理大臣に就任した。

当時、政界はリクルート事件に揺れていた。また、前任の宇野宗佑首相が短命で退陣する中、クリーンなイメージで人気となった。水玉のネクタイがトレードマークで、海部氏を語る上で欠かせないアイテムだった。

政治改革に意慾を示し、小選挙区導入などの政治改革関連法案成立を目指し、国会に提出したものの、廃案となった。その際、「重大な決意で臨む」と発言。自民党内の反発を受け、91年11月に退陣に追い込まれた。

その後、自民党は分裂。94年、小沢一郎氏らとともに新党・新進党を結成し、初代党首に就任。新進党分裂後は、自由党、保守党などを経て、自民党に復党した。

自民党が民主党に政権を奪われた2009年衆院選で落選し、政界を引退。引退後も精力的に活動していた。

幸世(さちよ)夫人とのおしどり夫婦ぶりも有名だった。