富士サファリ元職員が象牙密輸出疑い/押収写真一覧

富士サファリ元職員が象牙密輸出疑い/押収写真一覧

「富士サファリパーク」元職員が密輸出しようとした牙や毛など(東京税関成田税関支署提供)

千葉県警成田国際空港署は14日、静岡県裾野市の「富士サファリパーク」で死んだアフリカゾウの牙など計約220点を持ち出し、密輸出しようとしたとして、裾野市の元同園職員でラオス国籍の無職ラム・オウン・コウンサーワント容疑者(27)を関税法違反(無許可輸出未遂)の疑いで逮捕した。署や東京税関成田税関支署によると、容疑を認めている。

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千葉県警成田国際空港署や東京税関成田税関支署によると、逮捕容疑は19年7月4日、ワシントン条約で商業目的の国際取引が原則禁止の象牙などを成田空港からベトナム経由でラオスに輸出しようとした疑い。コウンサーワント容疑者は「その通りです」と認めた上で「ラオスの家で飾ったり、ゾウの尻尾で作った指輪を友達に売ろうと思った」と説明している。

署や成田税関支署によると、容疑者の出国直前、航空会社職員が荷物のエックス線検査で容疑者のスーツケース2個に「変なものが映っている」と象牙などを発見し、税関に報告した。さらに、容疑者が手荷物として持っていたリュックサックからも牙などが見つかった。アフリカゾウの牙13点をはじめ、アジアゾウの指の骨やチーターの歯、シカの骨や角など計227点とキリンなど動物の毛計165・4グラムが押収された。

富士サファリパークによると、容疑者はゾウを扱える技術を持つことから招聘(しょうへい)され、15年12月に来日。ゾウの飼育係を務めていた。園によると、アフリカゾウなどの希少動物が死んだ場合、骨格標本にする目的で土に埋めていたことから、容疑者は死んだゾウを掘り起こし、象牙を入手した可能性がある。また、動物の毛は抜け落ちたものを集めるなどして、園外に持ち出したとみられる。

容疑者は19年6月に契約満了。密輸出しようとしたのは、帰国の途に就く道中だった。園は容疑者の勤務態度について「毎日出勤しており、礼儀正しく、問題は特になかった」と話している。  【近藤由美子】