コロナをぶっとバス!赤字覚悟で無料の「銀河鉄道」

コロナをぶっとバス!赤字覚悟で無料の「銀河鉄道」

コロナ禍にさらされる通勤者支援に無料の通勤バスを運行する銀河鉄道の山本宏昭社長(撮影・大上悟)

新型コロナウイルス感染は全世界に拡大し、16日午前の時点で感染者16万6000人、死者は6000人に達した。日本国内でも連日、新たな感染者が判明する中で満員電車でコロナ禍にさらされている通勤者を支援しようと、東京・東村山市のバス会社「銀河鉄道」が無料の通勤バスを運行している。一部の自治体では休校していた学校を約2週間ぶりに再開するなど久々に明るい笑顔が戻った。

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コロナ禍をぶっとバス! 満員電車で通勤する人たちの感染リスクを少しでも減らす手助けになればと、都内の小さなバス会社が奮闘している。

東村山市にある従業員45人(バス運転士11人)の「銀河鉄道」が12日早朝から西武新宿線の東村山駅東口から新宿駅、東京駅へ無料の通勤バスを2便運行している。

平日午前6時発の第1便は東村山駅発でJR新宿駅西口を経由してJR東京駅の新丸ビル前着。6時30分に東村山駅発の第2便はJR新宿駅西口まで。いずれも予約制で濃厚接触を避けるために2席を1人で使用するため、1台当たり最大24人。車内は除菌剤を噴霧し、拭き掃除など感染予防を徹底している。

路線バス11台、観光バス11台の計22台で事業を運営する山本宏昭社長(56)は「こんな時だからこそ何か地域の人たちに貢献したい」と決意した。「もちろん赤字です」と笑うが「テレワークの人もいるが、通勤電車に乗らなくちゃいけない人がたくさんいる。その人たちの恐怖や緊張を少しでも解放してあげたい」と毎日、大型バスのハンドルを握る。

同社の貸し切り観光バスも全国の事業者と同様に2月下旬からキャンセルの嵐だ。すでに3月、4月は約440件の予約消失で「売り上げは昨年同月比の9割減」(山本社長)と苦境に立つ。だが、11年3月の東日本大震災後に約2000人のボランティアを被災地に無料送迎した精神で通勤を支援する。【大上悟】