トランプ大統領、五輪可否は安倍首相の決断に委ねる

トランプ大統領、五輪可否は安倍首相の決断に委ねる

ホワイトハウスで会見に臨むトランプ大統領(AP)

米国のドナルド・トランプ大統領(73)は21日(日本時間22日)、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で開催の是非が問われる東京オリンピック(五輪)について、安倍晋三首相(65)に「あなたが決めることだ」と伝えたことを明かし「彼は近く、判断するだろう」と語った。

ホワイトハウスの記者会見で明らかにした。同国内の競技団体から延期の声が相次ぐ中、日本への配慮や擁護とも取れる発言を繰り返した。

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トランプ大統領は東京五輪の中止、延期の可能性について質問が出ると、左右に何度も首を振り「難しい年であることは理解している」と答えた。そして安倍首相について「安倍晋三は私の非常にいい友人だ。偉大な紳士で、国を愛し良好な関係を築いている」と持ち上げた上で切り出した。

「安倍首相は、大きな決断を下すだろう」

トランプ氏は安倍首相と13日に電話会談を行い、16日には新型コロナウイルスの件で行ったG7首脳の緊急テレビ会談でも東京五輪について協議した。19日には「安倍首相はどうするのか、まだ決断していないと話していた」と内容を明かしつつ、決断を受け入れる考えを示した。それが、ホワイトハウスでは、さらに踏み込んだ発言をした。

「(安倍氏に)『あなたが決めることだ』と言った。それ(東京五輪に関する判断)は彼の決断だ。彼は近々、判断するだろう」

会見の数時間前に、米国陸上競技連盟のマックス・シーゲルCEOが、米国の五輪・パラリンピック委員会(USOPC)に対し東京五輪の延期を求める書簡を送っていた。米国水泳連盟に続く競技団体からの延期要請に、トランプ氏も一定程度、明確な回答をせざるを得なかったとみられる。

その中、貿易の重要な相手国であると口にした日本への気遣いは発言の中に再三、織り込まれた。

「彼ら(日本)は、私が今まで見た中で最も美しい会場の1つを建設した。それらは(開催に)遅すぎず、予算を超えず、完璧に全て準備ができている」

トランプ氏は最後に「日本が、どういう判断をするか知らないし、私が影響を与えるべきではないだろう」と日本の判断を尊重する姿勢を強調した。その上で「オプションとして、1年の延期もあるだろう」との私見を口にするのも忘れなかった。