東日本被災3県での聖火展示、7万5400人が観賞

東日本被災3県での聖火展示、7万5400人が観賞

聖火皿に点火された「復興の火」(撮影・相沢孔志)

東日本大震災被災3県(宮城、岩手、福島)での東京オリンピック(五輪)聖火展示が25日、福島県いわき市で予定通り終了した。「復興の火」としての展示は聖火が到着した20日、宮城県石巻市から開始。3県で2日間ずつ行われ、計7万5400人が観賞した。

最終日の会場となったいわき市のアクアマリンパークには3600人が訪れた。福島県聖火ランナーに選ばれていた同市の渡辺陽瀬(はるせ)君(14)も聖火を見るための列に並んだ。聖火リレー初日の26日に同市内を走る予定だった。「キレイで感動しました」。開催延期に伴うリレー延期については「仕方がないかな。でもトーチを持って走りたかったです」と少し残念そうな表情を見せた。

いわき市内の中学に通い、陸上部とソフトテニス部に所属。「スポーツが見るのが好きで五輪に携わりたくて」と聖火ランナー応募した。東日本大震災後は家族で東京などに一時避難したこともあった。「福島の復興した姿を世界中にアピールしたかった。1年後も今と変わらず、そういった思いを持って走りたい」と意気込んだ。今後の聖火の在り方について「福島県を巡回して、たくさんの人に前向きな気持ちになってほしい。僕も何度でも見に行きたいです」と希望した。

新型コロナウイルス感染拡大防止措置として、観賞者は1メートル間隔で並び、聖火前での見学や撮影は15秒間に限定された。いわき市内の主婦(72)は「15秒は短い。ずっとここに置いて見せてほしい」と話した。【近藤由美子】