人、人、人…名古屋で聖火フィーバーも「密は回避」

名古屋市が聖火フィーバーとなった。東京オリンピック(五輪)の聖火リレーは5日、政令指定都市初開催となる名古屋市をランナーが走った。東京五輪・パラリンピック組織委員会などが懸念している「密」も頻発。特に名古屋駅近くの名鉄百貨店前を走る区間は、アーケード下を走行する約100メートルに観覧客が殺到する事態だった。

観光スポット「ナナちゃん人形」も驚いた? と思われる人、人、人。組織委が定義する、肩が触れ合わない状況や、何重かになっても間隔を開けるなどは無理だった。「立ち止まっての観覧はご遠慮下さい」と何度も呼びかけてはいたが、人垣は膨れ上がるばかり。担当スタッフは「人が多くはなってしまいましたが、通行客の邪魔にはなっていなかった。密ではなく想定の範囲」との認識だった。密集状態を怒る市民を愛知県警の警備担当がなだめる場面もあった。

熱田神宮は64年東京五輪時は火気使用許可が下りなかっただけに、今回は貴重な参道ラン。特にゴール地点の本宮付近が人気だった。名古屋駅前の商業施設を使ったリレー企画や、栄の夜の繁華街の走行時には観覧者が多かった。

聖火リレーの盛り上がりで五輪への機運は高まりつつある。一方で「まん延防止等重点措置」が発令された大阪市では、予定していた聖火リレーの形を見直す方向。今後の大都市開催に向け、走行場所や観覧者誘導などの方法を、再検討する必要を感じた愛知県初日となった。【鎌田直秀】

◆5日の聖火リレー 熱田神宮や国宝犬山城などを巡り、名古屋市ではサッカー元日本代表GKでJ1名古屋でも活躍した楢崎正剛さん、フィギュアスケート14年ソチ五輪日本代表の村上佳菜子さんらが聖火をつないだ。6日は豊橋市に元SKE48松井玲奈や元フィギュアスケートで五輪2大会連続出場の鈴木明子さん、安城市ではプロレスラーのオカダ・カズチカが登場。徳川家康が生まれた岡崎城がある岡崎市ではキャイ〜ン天野ひろゆき、豊田市ではトヨタ自動車の豊田章男社長も走る。