「最低でも1勝1敗1不戦敗」菅政権初の国政選挙 25日に長野など3地区

参院の長野選挙区補選と、広島選挙区再選挙が8日、告示される。13日告示の衆院北海道2区補選とともに25日投開票され、昨年9月の菅政権発足後、初の国政選挙となる。今秋までに実施される次期衆院選の前哨戦となる。

長野補選は、昨年12月に立憲民主党の羽田雄一郎元国土交通相が新型コロナウイルス感染で急死したことに伴うもの。広島再選挙は公職選挙法違反で有罪が確定した河井案里前参院議員の当選無効に伴うもの。衆院北海道2区補選は、収賄罪で在宅起訴された自民党の吉川貴盛元農相の議員辞職に伴って行われ、自民党は候補者擁立を断念して「不戦敗」だ。

長野補選は故羽田氏の実弟の羽田次郎氏(51=会社経営)が立憲民主党公認で出馬する「弔い合戦」だが、告示直前の7日になって立民、国民、共産、社民の野党4党の統一候補が滑り込みで誕生。国民民主党は当初、羽田氏を推薦も、羽田氏が共産党と結んだ政策協定に反発して白紙状態となったが、羽田氏が国民民主の重点政策の最優先を確約し、推薦継続に落ち着いた。自民党は元衆院議員の小松裕氏(59)を擁立、NHK受信料を支払わない方法を教える党新人で同党職員の神谷幸太郎氏(44)らが立候補を予定している。

「政治とカネ」が焦点となる広島再選挙は、自民党が元経済産業省職員の西田英範氏(39)を擁立し、公明が推薦する。立民、国民、共産、社民は共闘して無所属のフリーアナウンサー宮口治子氏(45)に一本化して支援する。自民党は「最低でも1勝1敗1不戦敗」で臨み、野党4党は「3戦全勝」を狙う。次期衆院選の試金石となる与野党の総力戦が始まる。【大上悟】