保守分裂の福岡県知事選、麻生氏支援の候補敗れる

安倍首相の盟友、麻生太郎財務相が現職の小川洋知事と決別し、新人候補を支援して保守分裂に陥った福岡県知事選は、小川氏が3選を果たした。

小川氏は前回まで自民党推薦を受けたが、16年衆院補選の応援をめぐり麻生氏と対立。麻生氏が自民党側に直談判し、支援する元厚労官僚、武内和久氏(47)の党推薦をもぎ取った。しかし一部の自民党国会議員や地元経済界は、麻生氏の強引な手法に反発して、小川氏を支援。「麻生包囲網」が広がり、麻生氏には序盤から苦しい戦いだった。

加えて、選挙戦終盤の1日、武内氏の集会で飛び出した塚田一郎前国交副大臣の「忖度発言」。首相と麻生氏の地元にかかわる道路整備計画をめぐる内容で、塚田氏の辞任に発展した。麻生氏は自身への忖度を否定したが、まさに「踏んだり蹴ったり」(党関係者)。山崎拓、古賀誠両氏らベテランが政界を引退する中、同世代で唯一の現職となった麻生氏は、福岡で「麻生1強」の流れを続けてきたが。衆院補選に続いて保守分裂選挙で連敗。責任論の浮上で求心力低下は避けられない。