兵庫知事「大阪モデル」同調も…コロナ禍は政府判断

兵庫知事「大阪モデル」同調も…コロナ禍は政府判断

井戸敏三兵庫県知事(2017年5月23日撮影)

兵庫県の井戸敏三知事(74)が13日、MBSテレビ「おうちにいようよ ちちんぷいぷい&ミント!」に生出演し、大阪府の吉村洋文知事(44)が打ち出した「大阪モデル」に、兵庫は大阪と同一交流圏であることから同調する考えを示しつつも、大阪モデルの指針打ち出しについては、時期尚早だったとの見方を示した。

井戸知事は、大阪と兵庫は通勤、生活などでも往来する人が多く「規制基準が違えば、人が流れてしまう」と強調。段階的解除の時期についても「できればスタートもあわせたい」とした。

「大阪モデル」とは、大阪府の吉村知事が、新型コロナウイルス特措法に基づく休業要請を段階的に解除する独自基準として掲げたもので、この日、吉村知事は当初15日に予定していた解除判断を14日に前倒しすると明らかにしていた。

番組では、井戸知事が吉村知事の「大阪モデル」に引きずられているのではないか−と指摘する声を取り上げ、これに井戸知事は「兵庫は大阪モデルの基準はクリアしている。別基準に照らしても、解除(を決断)することを示したい」と、独自判断も加えた上でのジャッジになると説明した。

ただ、阪神間の人の流れを考慮した上での決断とはいえ、結果的に大阪モデルにならう形での対応に、兵庫県知事としてのリーダーシップを求める意見も出た。これに対しては「(リーダーシップを)発揮する場面ではない」と返し、あくまでもコロナ禍は「全国の問題」として、政府判断に従う考えを示した。

その流れの中で、大阪モデルの解釈について「5月31日まで延長じゃ長すぎる。別の指標はないかな? というのが大阪モデルでしょ」と言及。吉村知事は、政府が緊急事態宣言について連休明け以降も5月31日までの延長を決めるのと時を同じくして、「大阪モデル」を示した点には「もうちょっと歯を食いしばってもよかったんじゃないかと思う」との感想を口にした。

井戸知事は、宣言延長の初日になった連休明けの5月7日以降の効果が判明するのが、2週間後の「5月21日」だとして、宣言延長と同時に独自基準を示したのは、早すぎたとの見解を明らかにした。

それでも、吉村知事が指針とする「大阪モデル」に兵庫も同調する考えは繰り返し、吉村知事とも連携は「とれている」と主張。一方で、地元の兵庫9区選出の西村康稔経済再生担当大臣とも連絡をとっており、パチンコ店に休業指示を出した際も、西村大臣に「報告した」と明かした。

番組の最後には、自ら「3密」にならい「私から3つの『粛』をお願いしたい。外出の自粛、休業(営業の自粛)、通勤の自粛です」と呼びかけていた。