ガンプラより小さいガンダム宇宙へ 東京五輪エール

ガンプラより小さいガンダム宇宙へ 東京五輪エール

「G−SATELLITE宇宙へ」発表会見に出席した左から金井宣茂氏、室伏広治氏、富野由悠季総監督、中須賀真一教授(撮影・近藤由美子)

ガンダムが東京五輪・パラリンピックに宇宙からエールを送る。宇宙から東京2020エール企画第2弾「G−SATELLITE宇宙へ」発表会見が15日、都内で行われた。

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超小型衛星「G−SATELLITE」に搭載されるガンダム、シャアザクの大きさは縦10センチほど。アニメの設定で全高約18メートルのガンダムの「144分の1」のプラモよりやや小さい。

宇宙空間という過酷な環境にさらされるが鉄製ではなく、あくまでも「ガンプラ」にこだわった。とはいえ通常のプラスチックでは高温で溶けてしまう。真空、放射線、±100度の温度にも耐えられる樹脂を材質に使い、塗料も工夫する。現在、試験モデルは3体目。打ち上げ本番までさらに改良を重ねる。

同衛星を開発した東大の中須賀研究室は14年、同様の衛星を用いて地球をバックにしたハローキティのフィギュアの撮影に成功したが、この時は宇宙空間には出ていない。担当者によると「キャラクターが衛星から宇宙空間に出るのは世界的に聞いた事がない」と、異例の試みだ。

ガンダムらが漂う宇宙空間はISSと同じ高度約400キロ。アニメ版ではガンダムが大気圏に突入し、地球に降り立つシーンがあったが、今回はガンプラに耐性を持たせたとしても落下による人的被害の恐れもあることから、中須賀教授は「おそらく無理だろう」と語った。東京大会後、役割を追えたガンダムは1〜2年間、宇宙を漂った後、大気圏で燃え尽きる予定だ。【三須一紀】