育休取った社員への“見せしめ”転勤?企業側は否定

化学メーカー大手のカネカは、元社員の家族から、育児休暇を取得した“見せしめ”に転勤を言い渡されたと告発され、批判の声が上がっていた問題について、「事実関係の再調査を行い、当社の対応に問題は無いことを確認致しました」とした。

同社は6日、公式サイトに「当社元社員ご家族によるSNSへの書き込みについて」とした文書を掲載。元社員の妻からツイッターで、夫が育児休暇を取ったことで転勤を言い渡されたと告発された件について、弁護士を含めた調査委員会などの調査をもとに、「当社の対応に問題は無いことを確認致しました」とした。

元社員の妻の主張について「元社員のご家族は、転勤の内示が育児休業休職(以下、育休とします)取得に対する見せしめである、とされていますが、転勤の内示は、育休に対する見せしめではありません。また、元社員から5月7日に、退職日を5月31日とする退職願が提出され、そのとおり退職されております。当社が退職を強制したり、退職日を指定したという事実は一切ございません」と否定した。

続けて、社員の転勤について「当社においては、会社全体の人員とそれぞれの社員のなすべき仕事の観点から転勤制度を運用しています。育児や介護などの家庭の事情を抱えているということでは社員の多くがあてはまりますので、育休をとった社員だけを特別扱いすることはできません。したがって、結果的に転勤の内示が育休明けになることもあり、このこと自体が問題であるとは認識しておりません」と説明した。

当該の元社員に対し、育休明け直後に転勤を言い渡したことについては「本件では、育休前に、元社員の勤務状況に照らし異動させることが必要であると判断しておりましたが、本人へ内示する前に育休に入られたために育休明け直後に内示することとなってしまいました」と事情を説明した。