医師殺害疑いで山形大4年生逮捕 事件後も授業出席

山形県東根市の医師矢口智恵美さん(50)が自宅マンションで殺害された事件で、山形県警は12日、殺人と住居侵入の疑いで山形市の山形大4年、加藤紘貴容疑者(23)を逮捕した。

逮捕容疑は5月19日早朝、矢口さんの部屋に侵入し、鈍器で頭を多数回殴打して殺害した疑い。県警は認否を明かしていない。単独による犯行とみて、動機や経緯を調べている。現場に凶器とみられる血の付いたパターが落ちていた。現場付近の防犯カメラの分析や聞き込みなどから、容疑者が浮上した。

捜査関係者によると、現時点で、容疑者と矢口さんの接点は確認していない。容疑者は矢口さんが院長を務めていた山形県村山市の眼科クリニックの患者でもなかったとみている。容疑者の自宅から矢口さんの自宅マンションは、約20キロ離れた距離にある。

加藤容疑者は山形大人文学部4年生。同大によると、「これまでにトラブルなどは把握していない」と話した。事件後も大学に姿を見せており、直近では今月10日の授業に出席していたという。容疑者は15年4月に入学。18年10月から今年3月までの半年間、「一身上の都合」として、休学していた。1人暮らしだったとの情報もある。

学生の逮捕を受け、同大は小山清人学長名で談話を発表。地域住民や関係者に陳謝し「誠に遺憾。事実関係を確認した上で厳正に対処します」としている。