タンカー攻撃犯人捜しは危険/中東調査会・高岡豊氏

中東調査会・高岡豊主席研究員…今回の件は材料が乏しく、予断と臆測ばかりが飛びかっている状況で、誰がタンカーを攻撃したかについて、誰もが納得できるような論理的な証拠は出てこないのではないでしょうか? 米CNNは、米軍が公開したというイラン海軍の船がタンカーの船体から不発弾を取り外すとした動画を報じましたが、危険だから外していたのかもしれないし、解釈次第でどうとでも取れます。米国の情報が常に正しいとは限りません。

安倍首相がイランを訪問したタイミングで、日本の権益が関わったタンカーが攻撃されたことで、訪問の効果を台なしにすることで得をするのは誰だという分析もできます。ただ米国、イラン、サウジアラビア…当事国それぞれが相手をおとしめようと、事件を都合よく利用する可能性もあります。不確かな情報に振り回され、根拠のない犯人捜しをするのは危険です