吉田秀彦氏「一緒にね」佐賀走るはずだった古賀氏の魂胸に 東京聖火リレー

吉田秀彦氏「一緒にね」佐賀走るはずだった古賀氏の魂胸に 東京聖火リレー

聖火リレーの点火セレモニーでポーズをとる吉田秀彦氏(代表撮影)

東京五輪の聖火リレーが10日、都内で2日目を迎え八王子市で点火セレモニーが行われた。92年バルセロナ五輪柔道男子78キロ級金メダルの吉田秀彦さんが登場し聖火を掲げた。初めて手にしたトーチを感慨深そうに見つめ、「これから始まるんだな。オリンピックに関われてうれしかった」と振り返った。

吉田さんは、今年3月24日に53歳でがんで亡くなった古賀稔彦さんとの思い出を語った。「今日たまたまなんですけど、これから納骨式で早く行かなきゃいけないんです」と打ち明けた。古賀さんは地元佐賀県で聖火ランナーを務めるはずだったが、吉田さんは「古賀先輩の思いと一緒にね。自分の気持ちの中にいれてやりました」と語った。偉大な先輩への思いを胸に、聖火をつないだ。

実業団のパーク24柔道部の総監督として、五輪に出場する教え子の高藤直寿について「前回(16年リオ五輪)は銅メダルで『オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない』と本人も言っている」と期待。「初日から男女ともに、金メダルを取れれば後につなげられると思うので、頑張ってもらいたいです」とエールを送った。【沢田直人】

◆10日の聖火リレー 東京で2日目を迎えた。八王子市でトーチキスのセレモニーが行われた。女子パラバドミントンの山崎悠麻、新選組の副長、土方歳三の兄の子孫で「土方資料館」館長の土方愛さんらが聖火をつないだ。11日は瑞穂町でセレモニーを行う。スキージャンプの高梨沙羅、08年北京五輪の開会式の演出に携わったアートディレクターの水谷考次さんが登場する。