「東京都江戸東京博物館」の企画展「相撲の錦絵と江戸文化」17日から開催

「東京都江戸東京博物館」の企画展「相撲の錦絵と江戸文化」17日から開催

企画展「相撲の錦絵と江戸文化」の中で展示されている「小野川 谷風 引分の図」

東京・両国の「東京都江戸東京博物館」の企画展「相撲の錦絵と江戸文化」が、17日から9月5日まで同館5階で開催される。16日、内覧会が行われた。

江戸時代、相撲観戦は庶民の楽しみであり、18世紀末あたりには隆盛を極めた。ちょうど、強豪力士の格付けとなる「横綱」が1789年に生まれた頃だ。谷風梶之助と、そのライバルの小野川喜三郎がお互いの実力を競い合った。将軍のお墨付きも得て、人気を博した。

時を同じくして、力士を描いた勝川春章とその一派の木版画の錦絵も黄金期を迎えた。役者絵や美人画の発展に伴い、力士の体形や顔といった特徴をとらえた。人気絵師の東洲斎写楽、喜多川歌麿らも手掛けたことも相まって、スポーツと芸術の相乗効果でブームとなった。

この企画展では、当時の熱気が伝わってくる錦絵をはじめ、谷風の横綱や「横綱免許状」など約130点が並べられている。ちなみに同館と同じ両国にある回向院(えこういん)の境内は天保年間の1833年、それまで各地で行われていた相撲の興行が固定された場所。熱狂ぶりが描かれた「両国大相撲繁栄之図」も展示されている。現在の国技館だけではなく、江戸時代から相撲と縁が深かった。