バッハ会長が強行した広島訪問「五輪休戦決議」とは

バッハ会長が強行した広島訪問「五輪休戦決議」とは

原爆死没者慰霊碑に献花する国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は「五輪休戦決議」の開始日となる16日午後、広島市内の平和記念公園を訪問。原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学した。賛否の声がある中、広島訪問を強行したバッハ会長がこだわった、16日が開始日となった「五輪休戦決議」とは?

五輪休戦決議は「オリンピック休戦」とも言われ、ギリシャの古代オリンピックで、選手や観客が開催地のオリンピアに無事にたどり着き、帰路につけるように期間中は休戦していた故事に倣い、1992年(平4)、IOCがスポーツを通じた平和構築を目指し、提唱した。

94年のリレハンメル冬季五輪に合わせて前年に採択されて以降、開催国が提案し、国連で採択されるのが恒例となっている。

今回は東京五輪・パラリンピックに合わせて武力紛争の停止を求める日本提出の決議案が19年12月に米ニューヨークの国連総会本会議で採択された。

法的な拘束力はないが、五輪開会式の7日前からパラ閉会式の7日後までの間、加盟国に休戦と選手らの安全な移動の確保を求める。バッハ氏にとっては「五輪休戦決議」の開始日は五輪の“開幕”とも言える重要な日でもあった。

一方で7月16日は人類最初の核実験「トリニティ実験」が行われた日でもあった。米ニューメキシコ州で世界最初の核実験が行われてから76年目に当たる日が16日だった。