小山田圭吾氏インタビュー掲載の出版元謝罪「差別助長する不適切なもの」

小山田圭吾氏インタビュー掲載の出版元謝罪「差別助長する不適切なもの」

小山田圭吾氏(2006年撮影)

東京オリンピック(五輪)開閉会式の音楽を担当し、辞任を表明した小山田圭吾氏(52)をめぐる問題で、95年にインタビューを掲載したサブカル誌「クイック・ジャパン」の出版元である太田出版が19日、公式ホームページで謝罪した。

小山田氏は同誌95年8月号「いじめ紀行」で、障がい者というAさんとBさんへのいじめの数々を悪びれることなく明かしたり、特別支援学校に通うダウン症の生徒を笑いものにしたりしていた。

同社は、現在の岡聡社長名義で謝罪文を公表。「1995年刊『Quick Japan 第3号』は『いじめ紀行』というシリーズの第一弾として小山田圭吾氏へのインタビューをもとにした記事を掲載しました。この記事が、表現方法、記事の影響についての思慮そして配慮が足らないままに世に出たことにより被害者の方をはじめ多くの方を傷つけたことを深くお詫びします」と謝罪した。

さらに「『いじめ紀行』は、取材者自身がいじめられた体験があることから、いじめられた側だけでなくいじめた側からも話をきくという趣旨で『いじめた側といじめられた側の対談』として当初発案されたものでした。この第一回で小山田圭吾氏は自身の体験として障がいを持つ方へのいじめを告白しています。現在、この小山田圭吾氏の一連のいじめ体験についての告白が大きな批判を受けています。当時のスタッフに事実・経緯確認を行い、記事を再検討した結果、この記事が被害者の方を傷つけるだけでなく差別を助長する不適切なものであることは間違いないと判断しました。この検討は出版後26年を経てのものであり、この間、2012年にはいくつかの号が復刊される機会があり、この第3号も100部の復刊を行っています。最初の出版段階での判断のみならず、その後再検討のないまま時が過ぎたことも、出版社としてその姿勢が問われるものであると考えます」。

また「今回の反省は、継続的に今後の出版活動を顧みる機会とするべきと考えます。『Quick Japan』のみならず、弊社の出版活動全体を改めて再検討し、その都度振り返ることにより同じことを繰り返すことがないように努力してまいります」とした。