大会エンブレム発案の野老朝雄さん「だんだんと誇りを持てるように」

東京五輪とパラリンピックの大会エンブレムの発案者、野老(ところ)朝雄さん(52)も20日、東京・中央区の浜町公園でのトーチキスに登壇した。

五輪開幕が近づいてきて、日に日にエンブレムが街中に出現することについて「最初は何か照れくさかったんですが、だんだんと誇りを持てるようになって、この文様でよかったと思えるようになってきました」と心境を語った。

エンブレムを見つけた場所で驚いたのは「最初のころ、タクシーに乗ったら自分の描いたエンブレムが目の前にあってびっくり。使ったことのないタクシーだったので、こんなところでばったり出会うとは予想外でした」と話しながら、思い起こすように「あとは南部鉄器に使われていたんですが、いったいどうやって(エンブレムの型を)彫ったんだろうな、と感心しました」とあごひげをなでた。

そして使い終わったトーチをじっくりと眺めながら「火の持つ力ってあるんでしょうね。トーチに点火されたときに重みを感じました」と絞り出すようにつぶやいて「今、この場所に立てていることがとてもうれしいです」とインタビューを受けている状況に感慨深げだった。