岸田文雄氏がドタバタ菅首相を尻目に総裁選政策「健康危機管理庁」設立表明

岸田文雄氏がドタバタ菅首相を尻目に総裁選政策「健康危機管理庁」設立表明

自民党の岸田文雄前政調会長(2021年4月撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬表明した岸田文雄前政調会長(64)は2日、国会内で会見し、総裁選で訴える新型コロナウイルス対策を発表し、「健康危機管理庁」の創設を目指す考えを表明した。

同庁は、感染症など公衆衛生上の危機が発生した際、強い指揮権限を発動できるもの。岸田氏は「常設(の組織として)を考えている。今は感染症の時代だが、こうした危機にどう対応するのか、そのためには平時から体制を考えておく発想も大事だ」と強調した。

このほかワクチン接種歴を証明する電子的な「ワクチンパスポート」の普及、無料のPCR検査の拡充を目指すとし、「医療難民ゼロ」実現への意欲を示した。

岸田氏はまた「コロナの状況はどんどん変化する。総裁選の最中であっても(政策に)加えることもあると思う」と、リアルタイムで政策をブラッシュアップする考えも示した。

「コロナとの闘いが最大の課題だが、『アフターコロナ』もしっかり考えを示していかなければならない」と、目の前のコロナ対策にとどまらない政策を考えていることを明かした。

菅義偉首相が、総裁選前の衆院解散の意向を打ち出しながら党内の批判を受けて取りやめるなど、あり得ないドタバタぶりを露呈する中、岸田氏は独自の政策を先んじて公表。党内で求心力低下が進む首相を尻目に、準備を進める岸田氏の姿勢がはっきりした格好だ。