ポスト菅混沌 石破派の一部に河野氏支持の動き、石破氏出馬は一転見通せず

ポスト菅混沌 石破派の一部に河野氏支持の動き、石破氏出馬は一転見通せず

石破茂氏(20年9月撮影)

菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は6日、水面下の動きが加速し、ポスト菅を巡る情勢は、さらに混沌(こんとん)としてきた。出馬を模索する石破茂元幹事長は、石破派(17人)の中堅議員を中心に、河野太郎行革相が出馬した場合に支持する動きが表面化し、石破氏の出馬は一転して見通せなくなってきた。石破氏は出馬の是非について言及していないが、7日にも、出馬の可否を含めた「何らかの意思表示を行う」(党関係者)とする見方も出ている。

昨年9月の総裁選で石破氏は岸田氏にも敗れる惨敗を喫した。求心力を失った石破氏は派閥会長を辞任し、派閥の勢力は現在17人に衰えた。石破氏は国会議員20人の推薦人確保も含め、二階俊博幹事長と4日に会談するなど、出馬を模索したが、5度目の出馬は不透明な状況となった。

石破派の一部が支持する可能性が出てきた河野氏は午前の公務を終え、支援を得るために派閥議員らと会談したとみられる。所属する麻生派(53人)は河野氏支持で結束しておらず、出馬宣言に至っていなかったが、石破陣営の支持が確定すれば、出馬へ向けて大きな追い風を得る。

先行の利を生かしたい岸田氏は、この日も午前の日本テレビを皮切りに計4局をはしごするなど、精力的に発信した。コロナ禍で「多くの人の心は疲れている」とし、「国民との対話を大事にしながら、政治への信頼回復をテーマに総裁選に挑戦する」と語った。

高市早苗前総務相は安倍晋三前首相の支援を受けたことが決め手となり、国会議員20人の推薦人確保にめどが立ったとされる。今後は、安倍氏の出身である最大派閥の細田派(96人)からの支持がカギとなる。野田聖子幹事長代行、下村博文政調会長は推薦人確保に向けた動きを強めている。

菅首相を支持する無派閥議員グループ「ガネーシャの会」は会合で、候補を特定せず、自主投票にすることを決定した。【大上悟】