関航太郎四段、一力遼天元への挑戦権獲得 入段4年6カ月で挑戦は史上最速

関航太郎四段、一力遼天元への挑戦権獲得 入段4年6カ月で挑戦は史上最速

芝野虎丸王座に白番中押し勝ちして初の挑戦権獲得を果たした関航太郎四段

一力遼天元(24)への挑戦権を争う囲碁「第47期天元戦挑戦者決定戦」、芝野虎丸王座(21)対関航太郎四段(19)戦が9日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれた。午前10時から始まった対局は、午後6時21分、196手までで白番(後手)の関が中押し勝ちし、挑戦権を獲得した。関は7大タイトル戦(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)初登場。規定により10日付で七段に昇級(「飛び級」)する。「途中で後悔する手を2手打って、形勢は苦しいかと思っていました。最後は正しく打てば行けると思いました」。

5番勝負第1局(10月5日、愛知県南知多町「源氏香」)時点で入段(プロ入り)から4年6カ月での挑戦は、史上最速での挑戦手合出場記録となる。これまでの記録は、19年の第44期名人戦で芝野が挑戦した4年11カ月。第1局時点で19歳10カ月で、史上4人目(5例目)の10代での挑戦手合となる。

関は藤沢一就八段(57)門下。一門の男性棋士では、17年の本因坊戦に登場した本木克弥八段に続いての7大タイトル戦挑戦となる。昨年は関西棋院の佐田篤史七段(25)との新人王戦3番勝負を2勝1敗で制し、初タイトルを獲得している。「天元戦で結果を出せた。自分自身、驚いています。トップを相手に今の自分がどれだけ打てるか楽しみです」と話した。

都内の教室で生徒を教えながら対局の経過を見守っていた師匠の藤沢八段は、「彼はここ一番に強いタイプ。土曜日(今月4日)に道場に来た時も、プレッシャーは感じてなさそうだった。戦うセンスがあるし、格上が相手になるとモチベーションが上がって力を発揮するので、いつも通り打ってくれれば」と期待していた。