河野太郎氏も一転ピンチの可能性 史上初女性2人含む4人乱立で票分散

河野太郎氏も一転ピンチの可能性 史上初女性2人含む4人乱立で票分散

河野氏も一転ピンチの可能性

河野太郎氏も一転ピンチの可能性 史上初女性2人含む4人乱立で票分散

河野太郎行革相(2021年9月10日撮影)

自民党野田聖子幹事長代行が15日、党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬に向け、最終調整に入ったことが明らかになった。必要な国会議員20人の推薦人の確保に難航していたがこの日までに、めどが立った。すでに岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行革相が出馬を表明し、史上初の女性2人を含めた4人による乱立が濃厚となり、決選投票にもつれれば、河野氏の不利も予測される。

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菅義偉首相の後継を争う戦いは、告示2日前に大きく動いた。野田氏が、最大の課題だった国会議員の推薦人20人確保のハードルをクリアしたことを関係者が明らかにした。16日にも出馬表明を予定している。高市氏と史上初となる女性2人を含めた乱立で構図は一変する様相だ。

野田氏は推薦人確保に手応えを得た前日14日、自身のブログを更新し、「やはり私自身が動く必要性を強く感じ」などと出馬予告したものとみられている。同じ無派閥の三原じゅん子厚労副大臣らから支持する動きが広がっている。初の女性候補2人を含む本格的な総裁選となれば、多様性を持った党としての改革のアピールになり、コロナ対策などで国民の批判にさらされている流れを変える一手にもなる。

河野氏は「次期衆院選を戦える新しい顔」として派閥を横断した支持を拡大させている。この日、石破茂元幹事長から支持表明を受け、追い風を得たが、候補の乱立で票の分散が現実味を帯び、一転してピンチに陥る可能性も出てきた。

総裁選は国会議員383票、党員・党友383票の計766票によるフルスペックで行われ、トップが過半数に達しなかった場合には上位2人による決選投票となる。決選投票では国会議員383票と、都道府県連各1票の計47票、合計430票で争われ、国会議員票の重みが増す。仮に河野氏、岸田氏による決選投票となった場合、国会議員票は岸田氏に流れる可能性が高い。

河野氏が所属する麻生派(53人)も河野氏支持で一枚岩ではなく、高市氏を支援する安倍晋三前首相も河野氏には警戒感を示す。安倍氏の出身である最大派閥の細田派(96人)は「自主投票」としたが、この日、細田派を中心とする原発推進グループの会合で、出席者の大半が、出馬を機にトーンダウンしたとはいえ「脱原発」を訴えてきた河野氏への不信感をあらわにし、岸田氏支持をうかがわせた。他の派閥も割れる意見に配慮して自主投票としているが、決選投票となれば、今後の人事、処遇などをにらみ、派閥の論理で「勝ち馬」に乗る動きが決定的になる。初戦で河野氏に投じられた票が、決選投票では反河野票に転じる可能性もでてくる。それだけに河野氏は初戦で勝ち切ることが最善策だ。野田氏が投じる一石が、政界に大きな波紋を広げることになりそうだ。【大上悟】

◆野田聖子(のだ・せいこ)1960年(昭35)9月3日、福岡・北九州市出身。上智大卒。帝国ホテル勤務を経て、1987年に岐阜県議となり、93年に初当選。当選9回。郵政相、総務相、女性活躍担当相などを歴任。昨年9月に自民党幹事長代行に就任。祖父は元建設相の野田卯一氏。岐阜1区。血液型A。