菅首相誕生から1カ月 日本学術会議など難問に直面

菅首相誕生から1カ月 日本学術会議など難問に直面

菅義偉首相(2020年9月14日撮影)

菅義偉首相の誕生から16日で1カ月を迎えた。内閣支持率も発足時にはマスコミ各社の調べで60%を超えていたが、現在は55%を下回るなど下降線だ。政府が日本学術会議から推薦された任命を拒否した問題も紛糾を続けている。

菅氏はこの日、官邸で任命拒否後、初めて日本学術会議の梶田隆章会長と会談した。梶田氏から推薦した会員候補6人の任命を拒否した理由の説明を求められ、速やかに6人を任命する要望書を手渡されたが、菅氏は具体的な理由を説明せず、「国の予算を投じる機関として、国民に理解される存在であるべきだ」として平行線に終わった。

梶田氏の申し入れにより実現した会談は約15分間行われ、「(要望書を)渡したが、それについてお答えはなかった」と梶田氏は会談後に明言した。菅氏は6人の任命には否定的な考えを重ねて強調している。梶田氏は「踏み込んだお願いをしていない」と述べる一方で要望書の内容に変更がないことを強調した。

菅氏は就任1カ月に関して「振り返る間もなく、早かったなあというのが率直な感じだ」と語った。携帯電話料金の引き下げなどの改革について「課題は山積しているが、初心を忘れず1つ1つ着実に実行していきたい」とした。

その菅政権に対して野党側は追及の姿勢を強めている。立憲民主党の枝野幸男代表は「学者に対するリスペクトが足りない。上から目線の政権の特徴が出ている」と批判した。共産党の田村智子政策委員長は「『行革だ』と称して『予算を減らすぞ』と言うのはどう喝だ。異論を寄せ付けず、批判を許さないような政権は、打倒するしかない」と強く訴えた。【大上悟】