セサミストリート、初アジア系キャラに韓国系少女 人種差別考える特番に

米人気教育番組「セサミストリート」に初のアジア系キャラクターが登場することが明らかになった。

感謝祭の25日に放送されるアジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)コミュニティーの多様性をたたえる特別番組「See Us Coming Together」で、7歳の韓国系少女「ジヨン」という新キャラクターが登場することが発表された。ジヨンの趣味はエレキギターとスケートボードで、好きな食べ物は韓国のトッポギだという。特番にはアジアにルーツを持つ女子テニス選手大坂なおみやマーベル映画「シャン・チー」(2021年)で主演を務めた俳優シム・リウらもゲスト出演し、人種差別について考える内容になると伝えられている。

米国では新型コロナウイルスの起源を巡って、トランプ前大統領が「中国ウイルス」と呼んだことなどでアジア系への差別や憎悪犯罪が急増しており、社会問題にもなっている。番組でフーパーのお店の4代目店主を務め、特番の共同ディレクターでもある日系人俳優アラン・ムラオカは、「自分と同じようなキャラクターが画面の中の物語に出てくることは視聴する子供たちにとって大きな力となる」と話し、コロナ禍でアジア系に向けられた差別と暴力が増える中、このタイミングでアジア系キャラクターが登場することの重要性を強調している。

黒人のジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害された事件を機に昨夏全米を席巻したブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)を発端に人種差別問題に脚光が当たる中、今年3月にはセサミストリートに2人の黒人キャラクターも登場している。

制作する非営利団体セサミ・ワークショップは、「子供たちがより賢く、より強く、より親切に成長するのを支援することが番組の使命」と語り、全ての人種、民族、文化を持つ人々を支援すると述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)