本命不在の4氏乱立で決選投票も有力視 立憲民主党代表選

本命不在の4氏乱立で決選投票も有力視 立憲民主党代表選

立憲民主党の代表を辞任した枝野幸男氏が次期執行部への期待などを語った(2021年11月12日撮影)

枝野幸男前代表の辞任に伴う立憲民主党の代表選(30日投開票)は19日告示され、逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣(届け出順)が立候補した。

共同会見で4氏は10月の衆院選で公示前から14議席を減らした責任を取って辞任した枝野氏の後継として、来年夏の参院選へ向けた党再生策などを訴えた。

本命不在の4氏乱立の様相だ。理念やスローガン、党の在るべき姿などを、それぞれが熱く語ったものの、具体性に欠けるイメージはぬぐえない。争点の1つである野党共闘路線の今後についても明確な回答はなかった。来夏の参院選へは「1人区には一本化を目指していく」(泉氏)、「1対1の構図に持っていけるように努力したい」(西村氏)と一致したが、「地域によっては、それすら望まない地域もある。簡単な問題ではない」(小川氏)、「地域によってさまざま事情が違う」(逢坂氏)と野党共闘の継続についての言及を避けた。

党の役職を歴任するなどの実績に乏しい4氏の知名度は高くない。小川氏がドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で注目された程度だ。難局の党運営を担い、党勢を復活し、参院選を戦えるかは未知数だ。

投票は国会議員140人と公認候補予定者、地方自治体議員、一般党員・サポーターのフルスペックによる合計572ポイントで争われる。過半数287ポイントに達しない場合は上位2人の決選投票となるが早くも「4人乱立で決選投票は確実」と複数の党幹部は指摘した。この日、4氏が確保した国会議員の推薦人の合計90人が明らかになった。票の分散は確実で、決選投票の可能性は高い。

12日間の選挙戦ではオンライン討論会に加え、21日には札幌で4候補の街頭演説会を行い、福岡や横浜でも予定している。野党第1党の新たな顔を決める論戦が幕を開ける。【大上悟】