国連が中国当局に消息不明テニス選手の調査要求 中国メディアは動画を投稿

国連が中国当局に消息不明テニス選手の調査要求 中国メディアは動画を投稿

14年9月 中国女子プロテニス選手の彭帥(ロイター)

中国の有名女子プロテニス選手、彭帥(ポン・シューアイ、35)が、中国共産党最高指導部メンバーだった張高麗前副首相(75)と不倫関係にあったと告白し、消息不明になっている問題で、国連人権高等弁務官事務所の報道官は19日、彭の所在確認などを中国当局に求めた。欧米の報道などによると、報道官は記者団に「所在や無事が証明されることが重要」と強調し、完全に透明性のある調査も要求した。サキ米大統領報道官も「深い懸念」を示し、中国当局に所在と安全を証明するよう求めた。

彭は今月2日、短文投稿サイトに、張氏から性的関係を迫られ、関係を持ったなどと実名で投稿。すぐに削除され、動静が分からなくなった。女子テニス協会(WTA)が公正な調査を求めるなど、テニス界や国際社会で安否を心配する声が広がり、男子テニスのノバク・ジョコビッチも「恐ろしい状況」「テニス界が団結して対応すべき」と呼び掛けたという。

中国当局や張氏は沈黙を続けている。中国国営メディアが18日に、彭が書いたとする「無事」との内容のメールを公開したが、WTAは「信じ難い」とし、中国からの事業撤退も辞さない姿勢を打ち出すなど、一層疑念が深まっている。

こうした中、党機関紙、人民日報系の環球時報の胡錫進編集長は20日、彭が間もなく公の場に現れるとの見方をツイッターに投稿。同編集長はその後、彭がレストランでコーチや友人と夕食をとっている様子だとする動画を投稿し、動画は北京時間の土曜日に撮影されたとしているが、真偽は不明。安否について、本人からの直接の発信は依然、確認されていない。