ヤクルト日本一願う「つばめ」つながりで交流の新潟県燕市からパワー

ヤクルト日本一願う「つばめ」つながりで交流の新潟県燕市からパワー

ヤクルトのユニホーム着用で業務を行って日本一を願う燕市の職員たち。燕市PR隊鳥を務めるつば九郎の人形も仁王立ち(燕市提供)

プロ野球「SMBC日本シリーズ2021」第5戦が行われた東京ドームから、北北西に約240キロ。「つばめ」つながりで交流のある新潟県燕市では、20年ぶりの日本一を願う“応燕(えん)団”がパワーを送ったが、歓喜は持ち越しとなった。

燕市では2010年からヤクルトと交流・連携事業を開始し、互いに盛り上げてきた。13年にはヤクルト公式マスコット「つば九郎」が「燕市PR隊鳥(長)」に就任。「スワローズ・ライスファームプロジェクト」と題した企画では、新潟の誇るコシヒカリのコラボ商品「つば九郎米」を生産し、田植えや稲刈りにはつば九郎も参加。携わったヤクルトファンと市民の交流で結束も深まった。

6年ぶりにリーグ優勝を果たした直後には、日本シリーズ制覇への力の源になるよう、同市から「つば九郎米」180キロを球団に寄贈。企画財政部地域振興課の担当者は「つば九郎米を選手たちが食べていただいて活躍してくれていると思う」と、熱戦を演じてきた力強さを信じて、あと1勝を待ち望む。「ヤクルトの優勝だけでなく、燕市の魅力も発信していただいている。職場でも、みんなでユニホームを着たりイスにかけたり、デスクにはつば九郎がいたり。少しでも応援の声が届くように」。この日の職務中も、心身ともにヤクルト一色だった。

燕市で開催している「つばめ野球クリニック」に4年連続で参加中の石川雅規投手が、24日の第4戦で71年ぶりの40代勝利投手となった。「なじみのある石川投手が勝ってくれたのもうれしい」と担当者。シーズン中の公式戦では「燕市DAY」も開催している。

高津臣吾監督の胴上げ王手に変わりなし。すでに、毎年ブースを出している12月5日のファン感謝デーで、日本一を記念した燕市とヤクルトのコラボグッズ発売を計画。「日本一」を祝う横断幕を市庁舎に掲げる準備も整っている。【鎌田直秀】

◆燕(つばめ)市 新潟県のほぼ中央に位置する商業都市。スプーンやフォークの国内生産量の95%以上のシェアを誇る。03年に隣市の三条市との合併に関する住民投票の結果、721票差で否決。北陸自動車道の三条燕インターの後にできた上越新幹線の燕三条駅の駅名をめぐって住民が紛糾。田中角栄元首相が駅名では燕を前にすることで仲裁したとされる。市名の由来は、約440年前、中ノ口川に上流から流れてきた祠(ほこら)が止まって動かなくなり、守り神としてまつられた。祠を守るようにツバメが群がり「燕村」となったと伝わる。21年10月末現在、3万425世帯、7万8230人。