ラグビー「ONE TEAM」が新語・流行語大賞

ラグビー「ONE TEAM」が新語・流行語大賞

流行語大賞「ONE TEAM」

ラグビー「ONE TEAM」が新語・流行語大賞

「ラグビー日本代表ONE TEAM決起会」でファンの作る人文字と写真に納まる日本代表の選手たち(2019年9月6日撮影)

年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」が2日、発表された。

年間大賞には、アジアで初開催されたラグビーワールドカップ(W杯)で、史上初の決勝トーナメントに進出、8強と躍進した日本代表のチームコンセプト「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれた。

ラグビーW杯からは「ジャッカル」「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」含め、ノミネート30語中、最多の5語がノミネートされていた。

選考委員の姜尚中氏(東京大学名誉教授)は「明暗がくっきりと際立った1年だった。想定外の自然災害の連続や閉塞(へいそく)感、イジメや政治のよどみなど、たとえて言えば、『しらじらしい闇』が広がり、弾けるような流行語・新語が見出し難い1年だったように思う」と、明暗の暗が多い1年だとした。その上で「その闇を払ってくれたのは、なんと言ってもラグビーの、思ってもみなかった(選手には失礼!)大活躍と国民的な熱狂だった。この明がなかったら、今年は不作の年だったに違いない。ラグビー、さまさまの1年だった」と、ラグビー日本代表の活躍が、日本を覆っていた闇を吹き飛ばし、新語・流行語大賞にも光をともしたと評価した。

同じく選考委員の辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)は「芸能界にさまざまな激震が走った今年。闇営業の吸引力は強かったです。タピオカの黒い粒にも闇を感じました。消費税増税や台風など試練もありました。(中略)ONE TEAMとなって乗り越えていかなければと思わされました」と、ラグビー日本代表の活躍に励まされるような1年だったと評した。

同じく選考委員の女優室井滋は「日本中の人が心躍らせたラグビーワールドカップ(中略)『ONE TEAM』が今後も前向きなウキウキする現場で口にされることを願うばかりだ」と、今後も「ONE TEAM」が前向きに使われることを期待した。

「現代用語の基礎知識」の大塚陽子編集長は「閉塞(へいそく)感や諦めムードを感じるような社会の空気をガラリと変えてくれたのは笑顔とラグビーワールドカップだった。今年もつい使ってみたくなるような言葉が生まれた。来年、どんな時代の言葉が生まれるのか、皆さんと言葉を集めたい」と、ラグビーW杯から最多の5語がノミネートされた理由を説明した。