ONE TEAM、暗い話題の空気変えた流行語大賞

ONE TEAM、暗い話題の空気変えた流行語大賞

ラグビーW杯・日本対アイルランド 試合後、山中亮平(右)らと喜びをかみしめるリーチ・マイケル(中央)(2019年9月28日撮影)

年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」が2日発表され、ラグビーワールドカップ(W杯)で史上初の決勝トーナメントに進出した、日本代表のコンセプト「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれた。日本ラグビー協会の森重隆会長(68)は都内で行われた表彰式で、暗い話題が多い令和元年の日本の空気を変えたとの相次ぐ評価に、全国の応援のおかげだと涙した。日本代表メンバーからも喜びの声が届いた。

アジアで初開催された初のラグビーW杯で、日本が1つになってベスト8に躍進した感動から1カ月。令和最初の新語・流行語大賞の頂点に立ったのは、ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)体制で生まれた新ワード「ONE TEAM」だった。ラグビーW杯からは、他に「ジャッカル」「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」と、ノミネート30語中、全ジャンル最多の5語が入った。

選考委員の姜尚中東大名誉教授は「明と暗がはっきりしていた年で暗が明に変わった。ラグビーさまさま」とたたえた。昨今、社会の多様性がますます求められる中、姜氏は3年以上居住して地縁がある7カ国15人の海外出身選手の活躍を引き合いに「多様性の中の統一が共感された」と支持された背景を分析した。

森会長は「監督か主将が来るべきだと思うけれど、2人ともニュージーランドにいて」と、ジョセフHCとフランカーのリーチ・マイケル主将の代役だと苦笑い。そして「開催都市を回ると必ず『ありがとうと言うのは私たちです』と言っていただく」と涙した。

代表勢も喜びを分かち合った。トップリーグ・パナソニックのフッカー堀江翔太は合宿中の宮崎で「うれしい。誇りに思う」と語った。W杯で4トライのWTB福岡堅樹は「日本全体がワンチームとなった結果で、言葉に重みがある」と話した。「笑わない男」でノミネートされたプロップ稲垣啓太は「一過性で終わらないように、ワンチームをさらにレベルアップできるように取り組まないといけない」と気を引き締めた。

森会長は「一生に1度というキャッチフレーズだったんですけど、これだけ盛り上がり、喜んでいただけるなら20、30年後とか、またやりたい」とW杯再招致への意欲まで見せた。【村上幸将】

<新語・流行語大賞>

ONE TEAM

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