佐野SA運営会社から解雇された加藤氏裁判も辞さず

佐野SA運営会社から解雇された加藤氏裁判も辞さず

佐野サービスエリア上り線(9月24日撮影)

従業員のストライキで一時、業務が停止した東北道・佐野サービスエリア(SA=栃木県佐野市)上り線のフードコートの問題で、売店の運営会社「ケイセイ・フーズ」から2日付で解雇された、前総務部長の加藤正樹氏が3日夜、取材に応じ、会社から解雇通知を受けたことを認めた。加藤氏は「身の潔白を証明したい。(証明する)証拠もある。どのような形で、何を争うかを精査した上で、提訴することも考えている」と、裁判も辞さない構えを見せた。

その上で、加藤氏は「双方の主張の言い合いになってしまうので今後は裁判、もしくは栃木県労働委員会のような、第三者の判断に委ねたい」と主張。労働組合は、会社側が加藤氏に退職を執拗(しつよう)に強要するなど不当労働行為に当たる労働組合つぶしをしているとして、11月28日付で栃木県労働委員会に救済申し立てをしている。

ケイセイ・フーズは3日、報道各社に送った文書の中で

<1>加藤氏が7月初め頃からSAの仕入れ先に対し「ケイセイ・フーズには金がない」「飛ぶ(倒産する)」などの虚偽の事実を述べた

<2>加藤氏が<1>に発言したことで社に信用不安が生じていることを知りながら、7月31日に本来、支払うべき金額より少ない額の仕入れ代金を取引先の口座に振り込んだ。それにより、取引先は社の信用に強い不安を覚え、納品を控えることとなった結果、SAでは8月4日から多数の商品の欠品が生じた

<3><2>が故意でなく過失によるものだったとしても、加藤氏が総務部長の要職にあったこと、月額100万円という高額な賃金の支払いを受けていたことなどから、金額に誤りがないよう万全の注意を払うべきだったのに怠った。過失の程度は著しく重い

などの解雇理由を挙げた。

加藤氏は<2>で指摘された取引先への少額の支払いについて「顧客の中に、少ない金額を支払ってしまった方がいた。電話が来て確認したら、別の月の請求書の金額だった。私のところに来たデータ自体が間違っていた(から少なく払った)ので、それを直すのが私の仕事」と現場のミスだったと説明した。

加藤氏は、解雇通知はメールによるデータとしては受け取ったが、紙としては受け取っていないとした。