マリウポリのウクライナ兵がマスク氏に脱出手助け求めるツイート「他に誰ができますか?」

マリウポリのウクライナ兵がマスク氏に脱出手助け求めるツイート「他に誰ができますか?」

イーロン・マスク氏(ロイター)

ロシア軍による激しい攻撃が続くウクライナ南東部の要衝マリウポリの製鉄所に立てこもるウクライナ兵が、米大手SNSツイッターの買収で合意した米大富豪イーロン・マスク氏(50)に脱出の手助けを求めるツイートをした。

ウクライナ第36海兵旅団の司令官であるセルヒイ・ヴォリナ少佐は、「人々はあなたは別の惑星から来て、不可能を信じるよう人々に教えていると言っています。私は生き残ることはほぼ不可能な場所に住んでいますが、私たちの惑星は隣り合っています。アゾフスターリ製鉄所から仲介国に行けるよう手伝って下さい。もしあなたができないなら、他に誰ができますか? ヒントを下さい」とマスク氏にあててツイートし、生きて脱出できるよう支援を求めた。

ヴォリナ少佐は、フェイスブックでマスク氏に助けを求めるためだけにツイッターのアカウントを作成したことを明かし、マスク氏が自身のツイートに反応してもらえるよう、地球上のすべての人に手助けをお願いしたいともつづっていた。

ロシアの侵攻が始まった直後にウクライナのミハイロ・フュードロフ副首相兼デジタル変革大臣も、宇宙開発企業スペースXの最高責任者(CEO)であるマスク氏にあてて衛星通信サービス「スターリンク」の提供を求めるツイートをしている。マスク氏はこの要請に応じてすぐさまサービスの提供を開始しており、ヴォリナ少佐はフェイスブックでマスク氏を「解決できない問題はない。超人だ」などと述べている。

ヴォリナ少佐は先月、フェイスブックで世界の指導者に向けて製鉄所から避難できるよう支援して欲しいと訴える動画を投稿しているほか、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王にもマリウポリの人々を救うのための援助を求める手紙を書いたと伝えられている。

マリウポリの最後のとりでとなった製鉄所ではウクライナ兵が必死の抵抗を続けているが、食料品や水、医薬品が底をつくなど厳しい状況下に置かれている。7日までに製鉄所からは民間人女性や子供、高齢者が全員脱出したと発表されているが、中には1000人以上の兵士がいるとされ、約500人の負傷兵の避難交渉も行われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)