また行方不明ドーベルマン「絶対に目を合わせないこと」専門家が性質語る

また行方不明ドーベルマン「絶対に目を合わせないこと」専門家が性質語る

犬のトレーナーとして活動する「スタディ・ドッグ・スクール」の三井翔平さん(本人提供)

千葉県木更津市の民家から再び行方不明となったドーベルマン2頭に関し、県警木更津署は14日、10人態勢で捜索活動を行ったが、目撃情報を含めて発見には至らなかった。

飼い主が盗難を主張していることから、捜査関係者は「いろいろなことが考えられる。逃げたり窃盗だったり、あらゆる方向で動いています」と説明している。飼い主宅からは4月にもドーベルマン4頭が逃げており、再びの騒動。今回は体長約70センチ体重35キロの母犬と生後5カ月の雄の子犬。最後に姿が確認されたのが8日の午後1時半ごろで、すでに約1週間が経過している。ケガ人などの情報はない。近年も全国的に大型犬による事故も相次いでおり、近くには学校などもあるため、周辺住民の不安も増大している。

もし、ドーベルマンと遭遇した場合はどう対処したらよいのだろうか? 犬のしつけ教室「スタディ・ドッグ・スクール」(神奈川県相模原市)の三井翔平トレーナー(42)は「その子の性格は分からないですが、絶対に近づかないこと。もし飢餓状態ですと食べ物欲しさに(持っているものを)奪いに来る可能性はある」と指摘した。

ドーベルマンの基本的な性質は「飼い主に忠実で知能も高い。飼い主や家畜の護衛をする犬なので、外敵から守る気持ちが強く、警戒心は強いです」と説明。もし接近してしまったら「目を見られることを嫌うので、絶対に目を合わせないこと。目をそらしながらゆっくり立ち去らないといけない。大きな声を上げて勢いよく走るのは危ない」。冷静な対処を強調した。

万が一、物などを取られても、取り返す行為は厳禁だ。「1度口にくわえたものは自分の物と思ってしまう。そういうトラブルは多い」。襲われてしまってからでは「対処は難しい。かなり力は強く、クマと同じと考えて良い。命の危険が生じます」と警戒を呼びかけた。【鎌田直秀】

<近年の逃げた犬による主な事故など>

▽15年5月 札幌市で20代女性がポメラニアン3匹と散歩中にジャーマンシェパードに襲われ軽傷。ポメラニアン3匹のうち1匹は何度もかまれ17針を縫う大ケガ。1匹は驚いて逃げ、車にはねられて死ぬ。シェパードの飼い主は逃走

▽20年7月 千葉県銚子市で53歳男性が飼育していたアメリカン・ピット・ブル・テリアが逃げ、近所に住む67歳女性が腕や腹をかまれ大ケガ。女性のトイプードルはかまれて死ぬ

▽21年1月、千葉県九十九里町の60代男性が飼う土佐犬が逃げ、翌日に捕獲

▽21年6月 長野県富士見町でブリーダー業の男性宅にある補強工事中の犬舎からオオカミ犬2頭が逃げ、翌日に自宅敷地内で保護

▽21年8月 千葉県南房総市の60代男性が飼っていたオオカミ犬が逃げ、3日後にトウモロコシ畑で捕獲

▽22年4月 千葉県市川市の動物病院からアメリカン・ピット・ブル・テリアが逃げ、翌日に800メートル離れた路上で捕獲

▽22年5月、福岡県糸島市のゴルフ場管理事務所からローデシアンリッジバックが逃げたが、当日に捕獲