エリザベス女王が埋葬されたウィンザー城 セント・ジョージ礼拝堂ではヘンリー王子夫妻の挙式も

エリザベス女王が埋葬されたウィンザー城 セント・ジョージ礼拝堂ではヘンリー王子夫妻の挙式も

敷地内の礼拝堂にエリザベス女王のひつぎが安置される英ウィンザー城(2018年11月撮影)

エリザベス女王をおさめたひつぎは、ウィンザー城にあるセント・ジョージ礼拝堂で埋葬式が行われた後、ジョージ6世記念礼拝堂に埋葬された。英王室が19日、SNSで発表した。

女王が永遠の眠りについたウィンザー城は、ロンドンのウオーター・ルー駅から電車に乗り、約1時間で最寄り駅に到着する。英王室の「城下町」であると同時に、エリザベス女王にとって「心のふるさと」のような地域だ。

ウィンザー城は、英王室が所有する公邸の1つ。面積5万平方キロメートルに及ぶ広大な敷地に、複数の建物が配置され、現存する世界の城の中で最大級といわれる。エリザベス女王が、週末や休暇中に好んで過ごしたことで知られ、事実上の「自宅」でもあった。広間などのほか、居住のための施設もある。

2018年秋、英国を旅行で訪れた際に同城の見学ツアーに参加し、城内のさまざまな場所を見て回ったことがある。今回、エリザベス女王のひつぎの埋葬式が行われたセント・ジョージ礼拝堂も回った。

礼拝堂は、王室ファミリーの冠婚葬祭で利用されている。中央に着席用のいすが配置され、約800人を収容できるとされる。内部の撮影はできなかったが厳かな雰囲気で、窓ガラスにはめ込まれた歴史的なステンドグラスの美しさにも目を奪われた。礼拝堂入り口前の階段では、2018年5月にこの礼拝堂で結婚式を挙げたヘンリー王子とメーガン妃が、大勢のカメラの前でロイヤルキスを交わしたことで知られる。

女王が埋葬された礼拝堂は、歴代の君主らも埋葬されており、女王の父、ジョージ6世も同じ場所に眠る。

ウィンザー城は今でこそ一般公開され、世界から多くの観光客が訪れているが、1992年11月、大規模な火災に見舞われ、場内の歴史的装飾品が少なからず消失。この時、女王はロンドンのバッキンガム宮殿に滞在していたが、お気に入りの城の甚大な被害を目の当たりにして、大きなショックを受けたとされる。その後に行ったスピーチで、ラテン語の「アナス・ホリビリス(最悪の年)」と口にして、話題になった。【中山知子】