一斉摘発で絶滅寸前! 最後の"逆ナンパ部屋"に記者が潜入

一斉摘発で絶滅寸前! 最後の"逆ナンパ部屋"に記者が潜入

出会い系喫茶は今も多いが、個室で待機する男性を女性側が選ぶ形式の「逆ナン部屋」はもはや絶滅寸前

3月9日、東京の新宿・歌舞伎町と上野にある出会い喫茶「モモカフェ」の3店舗が摘発され、経営者と店長ら5人が風営法違反(無許可営業)で逮捕された。

摘発された店は女性側が気に入った男性を選び、店内の個室でトークを楽しむ通称"逆ナンパ部屋"(1時間5000円〜)。風営法に詳しい二宮英人弁護士がこう話す。

「同店は『出会い系喫茶』の営業許可を得ていましたが、実は店にいた女性は一般人を装った従業員でした。その場合、キャバクラと同じ接客営業(風俗営業1号)の許可も必要。被疑者らはこれを得ずに営業していたのです」

その内情について、元従業員の女性がこう明かす。

「モモカフェには『謝金』と呼ばれる時給がありました。待機所にいるだけで1000円、個室で話す間は1200円、男性にお酒を頼んでもらえれば4割程度のドリンクバックも。気楽に稼げるいいバイトだったのに......」

一方、常連客だった男性(40歳)はこううなだれる。

「学生やOLと薄暗い個室でソファに密着して座り、酒を飲んだりイチャついたり、場合によっては"その後"も。あの悦楽はモモカフェでしか味わえなかったのに......」

こうした逆ナンパ部屋は今、絶滅の危機に瀕(ひん)している。2015年には、首都圏で12店を展開していた最大チェーン「ハナコ」が一斉閉店。その後にオープンしたモモカフェも、今回の摘発で消滅した。

「行き場を失いました......」

前出の男性はそう嘆くが、独自調査の結果、逆ナンパ部屋は都内に3店舗ほど残っていることが判明! そのうち2店舗は同じ会社の運営で、都内繁華街の雑居ビルでひっそりと営業していた。料金は1時間4320円〜で、ある店には主に30代、もうひとつの店には20代の女性が集まる。

「当店は今年で14年目。必要な営業許可は得ており、警察の講習会にも欠かさず参加。もちろん女性は従業員ではなく一般の方です」(スタッフ)

だが、モモカフェが摘発された翌週、ひとつの店では特別イベント「ミニスカデイ」が開催。若干の危うさを感じつつ、その夜、店に行ってみると店内は満室だった。会計を終えた常連男性がこう話す。

「この店はガツガツした"援助目的"のコがおらず、おとなしいタイプのコが多くてよかったのですが、最近ギャルっぽい新規のコがドッと増えて......。モモカフェから流れてきている印象です」

記者も店内の個室に入ると、5分ほどで扉をノックされ、タイトなミニスカート姿の女性が入室。聞けば、モモカフェの"元従業員"だという。

この店では本当に、時給は出ていないのだろうか?

「ないです。だから前の店のようには稼げない......かな」

だが、こうも言う。

「時給はないけど、"何か"はあると思う。じゃないと女のコは集まらないし」

そして、一緒にお酒を飲んで1時間ほどたった頃......。

「ねぇ、どう? しない?」

こうした交渉を持ちかけてくる女性は一部だったが、前出の二宮弁護士はこう話す。

「法的に必要な許可を得ていても、援助交際が常態化する店は当然、売春防止法違反で摘発される恐れがあります」

先行きは不透明だ。

関連記事(外部サイト)