なぜ今年は暴れなかった? “荒れない成人式”を実現させた自治体の対応策とは

なぜ今年は暴れなかった? “荒れない成人式”を実現させた自治体の対応策とは

例年に比べ全国的に静かだった今年の成人式。

今年も全国で成人式が行なわれた。警備の制止を振り切って式典の壇上に駆け上がったり、会場周辺で酒を飲んで大暴れしたりと、毎年のように荒れるイメージがあるが、今年は例年に比べてやけに静かだった印象だ。

例えば昨年、泥酔した新成人が式典の進行を妨害するという事件が起きた兵庫県加西(かさい)市は、今年も308名が参加したがトラブルはゼロ。同市のふるさと創造課・阿木博信課長はこう話す。

「新成人へのアンケート調査を行ない、今回は“同窓会”のようにしました。式典めいたものは市長の短い挨拶と新成人の誓いの言葉だけ。市の風景写真を50種ほど配り、同じ写真を持った新成人同士をつなげて会話してもらうといった催し以外は、ほぼ立食歓談です。新成人からは好評で、ほのぼのとした式になりました」

婚活パーティみたいだ。

所変わって福岡県北九州市。ここの成人式は例年、派手なハカマ姿やのぼり旗を持った新成人たちが異様な盛り上がりを見せることで知られるが、7800名が参加した今年は平穏そのもの。

「会場内にインスタ用ブースを設置し、式典後には新成人200人による清掃ボランティアを行なうなど、例年の“派手な成人式”のイメージを払拭(ふっしょく)する努力をしました。ほかにも会場内と、隣接する公園内への酒の持ち込み禁止を徹底。ハカマなどの和装が減り、白鳥のかぶり物やウエディングドレスなど、コスプレの出席者が増え、楽しいムードでした」(北九州市青少年課・山本浩青少年育成係長)

なんだか別の方向で派手になっているような気もするけど…。

最後は荒れる成人式の“本場”、沖縄県那覇(なは)市。同市の成人式は毎年、一部の新成人たちが目抜き通りを改造車で大暴れすることで有名だ。

ただ、今年は「改造車の持ち主のブラックリストを作成して、事前に厳しく対応したらしいです」(全国紙社会部記者)との説も。本当か? 沖縄県警に問い合わせてみた。

「そんなリストはありませんよ。改造車で暴れる新成人は、成人式の日のために解体業者などから使わなくなった乗用車を手に入れているので、事前に目をつけるのは難しいんです。ただ、暴れたい若者に車が行き渡らないよう、自動車修理工場や解体業者に協力要請はしています」

そのかいあってか、毎年のように逮捕者が出る那覇市だが、今年はゼロ。

「那覇警察署と協力し、各校区ごとの成人式実行委員会に『警察は取り締まり態勢を強化しています』と何度も伝えましたが、このアナウンスが効いたのかもしれません」(那覇市教育委員会生涯学習課)

結構、物々しいっすね!

まあ、とにかく各自治体はあの手この手で“荒れない成人式”を実現したようだ。さて、来年はどうなる?

(写真/時事通信社)

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