妻の池波志乃が選別し……中尾彬が大好きな「ねじねじ」を200本捨てる決心をするまで

中尾彬が池波志乃との終活を明かす 「ねじねじ」は200本処分し、衝動買いはせず

記事まとめ

  • 中尾彬は『週刊ポスト』で妻の池波志乃と共に、終活を進めていることを明かした
  • 中尾はアトリエや別荘の備品も処分したが、本はなかなか捨てられなかったと告白した
  • 「ねじねじ」も池波が200本処分したといい、以前のような衝動買いはしないという

妻の池波志乃が選別し……中尾彬が大好きな「ねじねじ」を200本捨てる決心をするまで

妻の池波志乃が選別し……中尾彬が大好きな「ねじねじ」を200本捨てる決心をするまで

トレードマークの「ねじねじ」もリストラ

 老年を迎えて「残される子供たちに迷惑をかけたくない」と、終活を始める人は多い。しかし実際には、残される子供がいるケースはまだマシかもしれない。いろいろ苦労があったとしても、子供たちは後始末をしてくれるだろう。むしろ子供がいない人こそ、自分の人生は自分で最後まで面倒みなければならないから悩みも多い。

『週刊ポスト』(3月29日発売号)では、多くの著名人が身軽な老後の過ごし方を提言しているが、そこに登場した俳優の中尾彬氏(78)も夫婦二人の人生だ。同特集では、別荘やアトリエを処分して、妻で女優の池波志乃さん(66)と終活を進めていることを明かしている。そこに至る心境と、ほかにどんな終活を進めているか、改めて聞いた。

 * * *
 数年前には「終活」という言葉は知らなかったんだよ。もう、そのときにはいろいろやっていたので、人に話したら「それは終活ですよ」と言われて、それで『終活夫婦』という本を出したんです。そしたら、それからやたらと終活という言葉が流行るようになってね。断捨離なんて言い方もするけど、僕の場合はもっと単純に「始末した」という感じですね。

 やっぱり長く生きていると身の回りに余分なものが増えて、いろいろ溜まってきたなと気が付いた。みんなそうだと思うんだけど、それをどうしたらいいかわからなかったんでしょうね。僕らが終活を始めたのは夫婦で大病を患ったことがきっかけで、どちらか先に死んでしまったら、残ったものはどうやって整理するんだろうと、そこからですね。

 どちらかが言い出したわけではないからやりやすかった。もしカミさんが言い出したのなら、僕は何言ってんだよって怒りかねないし、僕が言い出したら、カミさんは私のものに何言うのよってなってしまう。それがみんな終活をやりづらいところだと思うんですよ。僕らは病気が良くなってから、お墓を作りました。それでホッとしたら、自然と身の回りのものをさばけるな、という感覚になってね。

 これを始めるのは、やっぱり健康なときじゃないとダメですね。二人とも健康じゃないと発想や決断力が鈍ります。うちの場合、二人のタイミングが重なったからうまくいったと思います。二人が同じ気持ちでないと、それこそ、俺が記念に買ってきたのに捨てるのかってなるだろうからね(笑)。

 アトリエや別荘の備品も処分したけど、なかなか捨てられなかったのが本だね。半分以上は整理したけど、なんてったって3軒分だから相当な数がある。江戸川乱歩の初版本の全集なんてのもあったけど、これはカミさんがインターネットでいい古本屋さんを見つけてくれてね。そういうことがわかってくると、整理しがいもあるんですよ。

 もちろん悩む場合も結構あってね。そういうときは1週間くらい目につくところに置いておいて、それで要らないなと思ったら処分する。時間がたって、使わないことに気付けば処分できるんです。私の好きな「ねじねじ」も、カミさんが200本処分しました。彼女は私が好きな色や生地、長さなんかも知っているから、使いそうなものだけ残してくれた。今でも「ねじねじ」は買っていますが、以前のような衝動買いはしない。二晩考えて、やっぱり欲しかったら買うことにしています(笑)。

 処分するときは、これまで役割を果たしてくれてご苦労さん、という気持ちを込めています。そうやって様々なものを処分すると、変な表現だけど手足が伸びた感じがします。もったいない、という余計なしがらみもなくなって気が楽です。「もったいない」と「せっかくだから」というのは実は邪魔な気持ちなんです。ものが減ると、そういう気持ちにも囚われずに、のびのびした毎日を送れますよ。

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