中国製の降圧剤に発がん性物質 服用後に意識混濁の事例も

流通量増える中国製医薬品にリスク 降圧剤に発がん性物質、服用後に意識混濁の事例も

記事まとめ

  • 日本国内で流通量を増やしている中国製医薬品には健康を害しかねない深刻な問題がある
  • 昨年7月、華海薬業製の降圧剤に発がん性物質が混入していることが発覚し回収となった
  • 中国製の薬はネット経由で購入できるが、服用後に意識が混濁するなど危険な事例も

中国製の降圧剤に発がん性物質 服用後に意識混濁の事例も

中国製の降圧剤に発がん性物質 服用後に意識混濁の事例も

中国製の薬で深刻な問題発生

 アメリカでは中国製品の危険性が国家レベルの問題となる一方、日本ではかつてほどその危険性が叫ばれなくなっている。だがこの間、危険な"メイド・イン・チャイナ"は、身の回りの至るところにまで浸透していた。

 例えば、近年、日本国内で流通量を増やしているのが中国製の医薬品だ。服用によって、かえって健康を害しかねない深刻な問題が続出している。

 昨年7月、中国の医薬品メーカー・華海薬業製の降圧剤に発がん性物質が混入していることが発覚。日本と香港を中心に約1300万錠が回収された。同8月には、中国製薬会社である浙江天宇薬業製の降圧剤でも発がん性物質の添加が明らかになり、回収となった。

 中国製品事情に詳しいジャーナリストの奥窪優木氏が語る。

「ED薬も中国製のジェネリック薬にリスクが指摘されています。ED薬を入手するには病院での処方が必要で価格も高いため、海外から個人輸入する人が多い。しかし、中国製は錠剤の着色に塗料を使用していたり、中身が糖尿病治療薬だったりと、信じられない偽装が相次いで発覚しました」

 現在、中国製の安価な薬は輸入代行業者から日本でもネット経由で簡単に購入できるが、服用後に意識が混濁するなど危険な事例が報告されている。中国製品事情に詳しいジャーナリストの福島香織氏が語る。

「高齢化が進む中国では薬剤の需要が飛躍的に高まるなか、習近平体制下で外資の製薬メーカーの排除が進められており、国内メーカーがしのぎを削っている。品質そっちのけで価格競争ばかりが激化し、問題が起きても役人ぐるみで隠蔽してしまう。そのため問題がなかなか発覚しにくいのです」

※週刊ポスト2019年1月18・25日号

関連記事(外部サイト)