子育て世帯で普及のスマートスピーカー 宿題やらせる小学生も

子育て世帯と親和性が高いスマートスピーカー 計算問題の宿題をやらせる小学生も

記事まとめ

  • スピーカーに向かって話しかけるだけで買い物などができるスマートスピーカー
  • Clova Friendsを毎日利用する人の45.1%が未成年の子どもがいる家庭という結果も
  • スマートスピーカーに計算問題などの宿題をやらせる小学生もいるという

子育て世帯で普及のスマートスピーカー 宿題やらせる小学生も

子育て世帯で普及のスマートスピーカー 宿題やらせる小学生も

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 スピーカーに向かって話しかけるだけで音楽をかけ、買い物をし、家電と連携させればテレビをつけたり照明をつけたり消したりできるスマートスピーカー(AIスピーカー)。Googleの『Google Home』、Amazonの『Amazon Echo』、LINEの『Clova WAVE』『Clova Friends』などテレビCMで利用シーンが流れるたび、スピーカーに話しかけるにはまだ抵抗があると感じる大人はまだ少なくない。しかし「育児で手放せない保護者にも便利な上、子ども自身が使いこなしている例も多く、子育て世帯にはぴったり」という声も多い。最新IT事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、スマートスピーカーと育児事情について解説する。

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 子育て世帯とスマートスピーカーは親和性が高いようだ。Clova Friends利用者を対象とした「Clova Friends利用動向調査」(2018年5月)の結果が興味深い。それによると、全体の6割以上が毎日使用しており、そのうち45.1%が「未成年の子どもがいる家庭」となった。さらに、そのうち55%が0〜9歳までの小さな子どもがいる家庭だったのだ。

 小さな子どもがいる家庭では、ゆっくり家事ができないことが多い。そのようなときにもスマートスピーカーは役に立つ。「夕飯の用意をしているときや、子どもが泣いているときに、子どもがご機嫌になる音楽をかけたり、お気に入りのYouTube動画の再生ができてとても便利」と、ある30代主婦は語る。

「3歳の子どももスマートスピーカーが気に入って、『コアラはなんて鳴くの?』とか『しりとりしようね』などと会話していることがあって和む」。まるできょうだいのように仲良く話し合ったり、変なことを言っていたら叱ったりしていることもあるそうだ。

 文字も読めない幼児がスマホを使いこなしているという話はよく聞く。文字入力しなくても音声検索などができるので、「Siriと会話していた」「音声検索で好きな動画を検索、再生していた」という事態が起きる。スマートスピーカーも話しかけるだけで操作できるため、幼児でも十分に使いこなせるのだ。

◆一人で習い事に向かえるように

 幼児がいる家庭だけでなく、小学校低学年の子どもがいる家庭でもスマートスピーカーは大活躍しているという。

 よく聞くのは、「スマホをもたせていない子どもともLINEができて便利」という話だ。LINE Clovaを使えば、「ママにLINEを送って」と言えばLINEを送れたり、「LINEを読んで」と言えばLINEメッセージを読める上、LINE通話もできるのだ。「会社でゆっくり通話ができないときでもメッセージが送れて便利だし、子どもも安心できるよう」。

 ちなみに、Google HomeやAmazon Echoでも、設定に工夫が必要だがLINEのメッセージ送受信はできる。

 保護者にとって好評な機能はまだある。習い事に一人で行かなければいけないときにも、リマインダー設定によって子ども一人で向かうようになったそうだ。「以前、遊びに夢中で習い事に行きそびれたことがあり、心配で電話をかけたりしていたので助かっている」。

 ある小学生は、自分で「◯時にアラームをセットして」などとアラームを設定して活用しているという。「テレビの始まる時間とか、塾に行く時間とかにセットしておいて、アラームに合わせて行動しているみたい」。

◆宿題をやらせてしまう小学生も

 NPR(National Public Radio、米公共ラジオ)の「The Smart Audio Report, Spring 2018」によると、子どもがスマートスピーカーを利用する理由はいろいろとあるようだ。「音楽を聴く」(55%)が最多だが、「調べものに使う」(44%)、「ジョークを楽しむ」(40%)、「ゲームで遊ぶ」(28%)、「宿題に使う」「タイマー・アラートをセットする」(各25%)などの使い方もされている。

「子どもがスマートスピーカーに宿題をやらせていた」というトラブルは多い。「子どもが計算問題を聞いている現場を見つけてしまい、『宿題は聞いてはダメ』という新ルールができた」という家庭もある。

 ある小学生は、「分数で計算してほしかったのに、少数で答えたから使えない」と言っていた。「4分の2+4分の1は?」「0.5と0.25の合計は0.75です」といった具合だ。「でも、調べ物にはとても便利。大河ドラマ見ていて気になった人の名前を聞いたら、いっぱい教えてくれた」。

 スマートスピーカーには、スマホでいうアプリのように、ほしい機能を自由にカスタマイズして入れることができる。ここで紹介した以外にも、絵本読み聞かせや掛け算九九を学ぶ機能、歯磨き習慣づけ機能など、子ども向け機能が多数あるため、子どもに合わせた機能を入れればさらに使い勝手が向上するはずだ。

 スマートスピーカーは、使いようでとても便利に使えそうだ。特に小さな子どもがいる家庭では便利に使える機能が多いので、検討してみてもいいかもしれない。

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