小泉進次郎氏に「環境相の難しさわかってる?」と不安の声

小泉進次郎氏に「環境相の難しさわかってる?」と不安の声

結婚発表以来、逆風が…(写真/アフロ)

 体当たり企画などでもおなじみの『女性セブン』名物ライター“オバ記者”こと野原広子が、気になるニュースにゆるく斬り込む!

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「今日は小泉進次郎と会えるんですか?」

 ライターをしながら、小学6年生を国会議事堂に案内するアルバイトをしている私に最近、こんな質問をする子供が増えてきたの。

 実は私、小泉進次郎さん(38才)が政界のホープに躍り出た頃、こっそり追っかけをしたことがある。

 グリーン車もないローカル線に乗った時のこと。地元の地方議員と役人の10人以上が横1列のど真ん中に座っている中で、きっぱりと顔を上げて話しているのよ。移動中、疲れて寝たい時だってあるだろうに、私が見た限り、ずーっと政治家として“オン”の顔をしていたの。

 自民党の党員でいながら安倍政権と距離を置いている姿勢に、「さすが!」と拍手を送っていた人も多かったはず。ああ見えて、骨のある政治家なのよ、と。その彼が環境大臣に任命され、38才で初入閣を果たすや、

「えっ?」

 と、首を傾げたのは私だけじゃないと思うよ。

 滝川クリステル(41才)との“授かり婚”とやらに気持ちがざわついた友人は、「まさか、嫁さんにいいところを見せたくて運転手とSPがつく大臣になったんじゃないよね」と言うし。

 その声がさらに騒がしくなったのは、環境大臣になっての初仕事。福島に行って、前大臣の発言を詫びた時。

 東京電力福島第一原発にたまり続ける処理済みの汚染水を「海洋放出しかない」と言ったことについての謝罪だけど、新任の進次郎大臣は、お詫びの目的を聞かれて、「福島の皆さん、傷つけないように」ときっぱり。さらには原発を「どうやったら残せるかではなく、どうやったらなくせるかを考えたい」とも。

 この人、環境大臣の難しさをわかってるのかしらと、日を追うごとに不安になってきたわよ。福島に寄り添い、日本中から原発をなくす覚悟で大臣を引き受けたとしたら、もちろん歴史に残る政治家になる。

「原発反対」は誰だってそうだもの。誰だってできればそうしたい。「原発賛成」と言う人を見たことがない。

 東日本大震災のあと、あちこちに太陽光発電が設置された。ここまで田舎の景観をぶち壊していいのかと思うほど大量に。「国から補助金が出ていて、いい投資になるんだよ」という話を田んぼの持ち主から聞いて納得した。

 投資かどうかはともかく、これが原発に代わる電力になるなら、こんなにいいことはない。田舎の景観を犠牲にしてもそのかいがある。

 でもそうはならなかった。電力問題、原発問題が一筋縄ではいかないのは、長く生きていればなんとなくわかるのよ。

 若い進次郎大臣は「事故の恐怖におびえることなく生活できる日本の未来を描けるか、考え続けてみたい」という言葉を残して、9月21日、環境大臣としてアメリカに旅立った。そしてニューヨークの国連本部で、こうスピーチしたのよね。

「日本は1997年に京都議定書を制定したが、それ以来、リーダーシップを発揮してこなかった。しかし、今日からわれわれは変わります」と。

 国内で大きなことを言っているうちは「強いリーダーシップ」でいいけど、国際舞台で「変わる」と言ったら国の言葉になる。

 その京都議定書だけど、地球温暖化の最大の悪玉は二酸化炭素だと、私の頭にも定着するほど一時は騒がれたのよね。

 ところが東日本大震災が起きて「京都議定書」という言葉がニュースから消えた。あっちが立てればこっちが立たず。だから電力エネルギー問題はやっかいなんでしょ?

 千葉では2週間以上も停電が続いて、まだ復旧していない家もある。

「先進国で電気がない生活が何日も何週間も続くってどういうことですか!」

 千葉県習志野市に住む知人は怒る、怒る。マンションごと停電して、電気と水道が同時に止まったのだそう。水道が止まるとトイレが使えない。電気が止まると冷蔵庫の中身がパー。この2点だけでも私は耐えられない。

 どうやったら原発をなくすか考え、国際的には京都議定書の旗を振るのはいいけど、まずは足元からじゃないの。

 そうそう。それから彼は滝クリを選挙カーに乗せる気はないらしいけど、その強気が果たしてどこまで通用するか。私は進次郎さんの選挙戦の最中に、滝クリがバラエティー番組で笑っていたら、前線で戦っている人はどう見るか。今から気が気じゃないんだけど――。

※女性セブン2019年10月10日号

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