定年後世代 自分に合う仕事を見つけるためにやるべきこと

定年後世代 自分に合う仕事を見つけるためにやるべきこと

ハローワークでは履歴書や面接の指導が受けられる

「定年後の働き先」の第1選択肢となるのが継続雇用だが、給与は大幅減額となることがほとんど。仕事内容も責任を感じられなくなり、肩身の狭い思いをすることも少なくない。

 そこで、「アルバイト生活に転じる」という選択肢もある。バーテンダーや庭師や塾講師など定年後世代の人生経験を求めている業種は数多く存在するが、自分に合う仕事を見つけるにはどうすればいいか。

 これまでは60歳以上であればシルバー人材センターに登録して職探しをすることが多かったが、労働日数や労働時間に上限が存在し、請負契約の仕事では最低賃金や労災など労働法の適用外となるリスクもある。

 もう一つの選択肢であるハローワークだが、実際に応募してもなかなか採用に至らない現実がある。

「ハローワークは全年齢の求人を扱っているので、いくら“年齢不問”とあっても高齢者ほど不利。10社に応募して全部落ちるというケースも珍しくなく、心が折れてしまう人も多い」

 こう語るのはシニア専門の求人サイト「シニアジョブ」の中島康恵社長だ。中島氏は、せっかくの経験が社会に活かされないのはもったいないと考え、同サイトを立ち上げたところ、5年が経ち、2万社以上の求人募集が集まるようになったという。

「シニア専門の求人サイトは高齢者OKな会社しか登録していないので、給与や勤務日数などの労働条件が合致すれば採用されやすい」(同前)

 募集されている職種は、建設業の施工管理や、自動車整備、薬剤師、会計事務所など経験に加えて資格が必要な業種からサービス業、介護など人材不足が叫ばれている業種まで幅広い。

 また、理想のアルバイトを見つける上で、意外に役立つのが、長い人生で培ってきた交友関係だ。定年後世代の働き方のサポートをするライフシフト・ジャパンの大野誠一代表がいう。

「友人や知人にこういう仕事がしたいと伝えておくと、“ゴルフ仲間の植木職人が庭師を募集している”など、思わぬ繋がりで見つかることもあります。SNSを活用すれば遠方の友人とも気軽に交流できるので、可能性は広がります」

 第2の人生の“天職”を見つけられるかはまさに自分次第だ。

※週刊ポスト2019年11月1日号

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