ヤクザの安倍政権支持率は26%、「線が弱い、覇気がない」評も

ヤクザの安倍政権支持率は26%、「線が弱い、覇気がない」評も

山口組総本部に家宅捜索に入る警視庁と静岡県警の捜査員(写真/共同通信社)

 ヤクザ事情に詳しいフリーライター鈴木智彦氏が山口組を含む現役組員100人にアンケート調査を実施した。3つに分裂した山口組が一触即発の緊張感のなか、質問をぶつける作業はしんどい作業だったというが、聞き取り調査の結果は変わりゆく暴力団の実相を知る手がかりとなるはずだ。

 * * *
◆Q:安倍政権を支持しますか?

はい:26人
いいえ:48人
どちらともいえない:26人

 取材で時折、ヤクザと政治家との相似性を感じることがある。どちらも50代は若造に過ぎず、70代、80代の男たちが欲望を剥き出しに、ドロドロの権力闘争を繰り広げる世界だ(六代目山口組の司忍組長は77歳、高山清司若頭は72歳、神戸山口組の井上邦雄組長は71歳)。

 国会中継での“のらりくらり”とした質疑応答も、相手の揚げ足取りを躱し、言葉のほつれを探しあうヤクザの掛け合いに似ている。

 昭和の地方都市では、ヤクザと政治家が一卵性双生児として光と影を形作り、地元の実力者として存在していた。ヤクザの親分が政治家に転身する具体例は数々あって、それはどの地域でもありきたりな転身だった。

 

歴史的背景のためか、暴力団員はおしなべて政治談義が好きである。「ヤクザになっていなければ政治家になりたかった」と公言する親分たちもまた多い。

 そんなヤクザたちは、どうやら昔から安倍政権を評価していない。これは以前のアンケートでも同じ傾向だった。

「線が弱い。覇気がない。あの迫力では相手を打ち負かせない」(関東独立組織二次団体組長)

 どうやら安倍首相の政策云々ではなく、押し出しの弱さが気に入らないようだ。

●調査・文/鈴木智彦(フリーライター)

※週刊ポスト2020年1月3・10日号

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