小泉進次郎氏は総理候補かその器にあらずか? 両派の意見

小泉進次郎氏は総理候補かその器にあらずか? 両派の意見

2019年は評価が乱高下した(時事通信フォト)

 2020年には国論を二分する論争がいくつかあるが、その一つが小泉進次郎氏は「総理候補」か「その器にあらず」か?──というものだ。

 本誌・週刊ポストの読者アンケート(※)では【総理候補】33.2%、【そうではない】66.6%となった。そこで見解の異なる2人の識者の意見を紹介しよう。

●開沼博氏(立命館大学衣笠総合研究機構准教授・総理候補派)

 小泉進次郎さんは将来の総理に相応しい人材であると思います。東日本大震災後の福島について会って話をしましたが、問題点、課題を整理できており、口だけでなくしっかり勉強をしていました。「福島に寄り添っている」と言うだけの他の政治家とは理解の度合い、能力が違います。

 福島以外のテーマや課題についても、自身が専門としている分野については世間で見られている以上にしっかりと向き合っている。

 そのソツがないところが嫌味に見えるのか、永田町のなかでアンチが生まれていますが、そうした抵抗勢力も乗り越えていくでしょう。

 福島の復興や農業問題など大きな課題に取り組んでいる現在の経験が、彼の総理としての土台を作っていくと思います。

●今野晴貴氏(NPO法人POSSE代表/雇用・労働政策研究者・そうではない派)

 小泉進次郎さんは本当に政策について突き詰めて勉強しているのか、言動を見る限り危ういように思います。環境大臣として出席した国連気候行動サミットやCOP25でも、非常に内向きな姿勢、発言に終始し、海外から落胆されました。国際情勢に疎く、内側ばかりを見ている印象で総理の器とは言えません。

 世間からは漠然とフレッシュな印象を持たれているようですが、政策の多くは古くからの自民党のものと同じです。自民党の若手議員とともに立ち上げた「2020年以降の経済財政構想小委員会」が社会保障政策を提言しましたが、中身は自民党がずっと前から主張してきた内容を踏襲しただけのものでした。

 他の人の意見にすぐに引っ張られてしまい、本人の軸がない。リーダーとして、とても不安です。

【※本誌読者アンケート「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答】

※週刊ポスト2020年1月17・24日号

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